猫のワクチン
ワクチンを打つため病院に出かける前のモナーとギコ

今日のブログは昨年、ワクチン接種後、グッタリしたモナーとギコを見て猫のワクチン接種について種類や成分について調べました
(調べたことをオッサンが忘れないように)たくさんの情報を記載しました

ワクチン関連肉腫(しこりなど)の原因ではないかと言われている『アジュバント』を知り、生ワクチンと不活化ワクチンの違いなどをまとめています

 一般的に接種されている猫の3種ワクチンとは
・猫ウィルス性鼻気管炎
・猫カリシウィルス感染症
・猫パルボウィルス感染症(猫汎白血球減少症混合)
の3種類でコアワクチンと呼ばれ全ての猫に接種することを推奨されています

3種か5種どちらを打ったら良いのかは
・完全室内飼いの猫なら3種で充分
・外へ出る猫なら5種
と、よく言われていますが、オッサンもそう思っています
(モナーとギコは完全室内飼いのため3種を接種しています)

ワクチンには『生ワクチン』と『不活化ワクチン』があります

 生ワクチンと不活化ワクチンの違い
 生ワクチン   
 『毒を弱めた生きているウイルスや細菌』を使用します 
 メリット 生きたウイルスのため接種後に体内で増える
 そのため体内に入れるワクチンは少量になり、猫への負担も少ない
 また免疫力が強く、免疫の持続期間も長い
 デメリット 『毒を弱めた生きているウイルスや細菌』を使用するため
 免疫が著しく下がっている猫の場合、病原体が残ってしまい
 病気そのものを発症する可能性がある

不活化ワクチン
 『死んだウイルスや細菌の抗原部分のみ』を使用します 
 メリット 『死んだウイルスや細菌の抗原部分のみ』のため
 生ワクチンのように病気そのものを発症する可能性は無い
 デメリット 死んだウイルスのため接種後に体内で増えない
 そのため生ワクチンに比べてたくさんの量を体内に入れる必要が
 あるため猫への負担は大きい
 また、生ワクチンに比べて免疫力の効果や持続時間が
 低い傾向がある

 モナーとギコが直近で打ったワクチンと接種後の様子
・2012年 ピュアバックス RCP(生ワクチン2種と不活化ワクチン1種の混合)
 →
接種後、グッタリ(愛知県で接種) 
・2013年 フェロバックス3(不活化ワクチン3種)
 →
接種後、心配になるぐらいグッタリ、発熱(東京で接種) 
・2014年 フェロガード プラス3(生ワクチン3種)
 →
接種後、ほぼいつも通り(東京で接種

猫のワクチン
2013年のワクチン後、グッタリするモナーとギコ

 猫のワクチンの種類
(生ワクチン、不活化ワクチン、アジュバント有無など)
製品名種類 ワクチン
(生・不活化) 
アジュバント 製造販売業者名 
 フェロガード プラス3  3種 生ワクチン 無し 共立製薬
 フェロガード プラス3 ゾエティス  3種 生ワクチン 無し ゾエティス・ジャパン
 フェロセル CVR 3種 生ワクチン 無し ゾエティス・ジャパン
 ノビバック TRICAT  3種 生ワクチン 無し インターベット 
 ビルバゲンCRP 3種 生ワクチン 無し ビルバックジャパン 
 フェロバックス3  3種 不活化ワクチン 有 共立製薬
 フェロバックス5  5種 不活化ワクチン 有 共立製薬
 フィライン3 3種 不活化ワクチン 有 微生物化学研究所  
 フィライン4 4種 不活化ワクチン 有 微生物化学研究所 
 フィライン6 4種6価 不活化ワクチン 有 微生物化学研究所 
 フィライン7  5種7価 不活化ワクチン 有 微生物化学研究所 
 フィラインCPR  3種5価 不活化ワクチン 有 微生物化学研究所 
 フィラインCPR-NA  3種5価 カリシ・パルボが
不活化
 無し 微生物化学研究所 
 ピュアバックス RCP  3種4価 カリシが不活化 無し メリアル・ジャパン
 ピュアバックス RCPCh FeLV 5種6価 カリシが不活化 無し メリアル・ジャパン
 パナゲン FVR C-P 3種 パルボが不活化 無し インターベット
 リュウコゲン(白血病ワクチン) 1種 不活化ワクチン 有 ビルバックジャパン
 フェロバックスFIV(猫エイズ) 1種2価 不活化ワクチン 有 ゾエティス・ジャパン

 
ワクチンの種類の「価」について
例えば、ピュアバックス RCPの場合、3種4価です
内訳は下記のようになり3種類の病気とカリシだけ2株の抗原が入っています

1種目(1価目):猫ウィルス性鼻気管炎(猫ウイルス性鼻気管炎ウイルスF2株)
2種目(2価目):猫カリシウィルス感染症(猫カリシウイルスG1株) 
    (3価目):猫カリシウィルス感染症(猫カリシウイルス431株 )
3種目(4価目):猫パルボウィルス感染症(猫汎白血球減少症ウイルスPLI IV株)

 猫のワクチン対応表(どの病気に対応しているか)
猫のワクチン
 ワクチン対応表は画像はクリックで大きくなります

ワクチン対応表では略称にしていますが正確には下記の名称となります
・鼻気管炎 → 猫ウィルス性鼻気管炎
・カリシ → 猫カリシウィルス感染症
・パルボ → 猫パルボウィルス感染症(猫汎白血球減少症混合)
・白血病 → 猫白血病ウイルス感染症
・クラミジア → クラミジア感染症
・猫エイズ → 猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)

 アジュバントとは

不活化ワクチンに使われます
死んだウイルスなど抗原とアジュバントを一緒に体内に入れることで抗原を体内に長く留まらせてワクチンの免疫効果をあげてくれます

 アジュバントの危険性
体内や組織に長く留まってワクチンの免疫効果はあがるが、その反応が悪い方に働くと腫瘍(肉腫)が出来てしまう可能性があるそうです
そのためワクチン関連肉腫の原因として一番噂されているのがアジュバントと言われています

アジュバントは死んだウイルスがしみ込み広がっていくように、わざと注射を打ったところに炎症を起こすので肉腫(しこり)ができてしまうことがあるそうです
なので、うちではアジュバントは入っていないワクチンを選びました
 
 ワクチン接種後肉腫の原因にアジュバントが疑われている理由
 肉腫(しこり)が出来る理由は、ワクチンを摂取して免疫の活性化が行われるときに、
細胞が破壊されたり治ったりを繰り返すのですが、その際、細胞が変異して腫瘍になってしまうというものです
では、なぜアジュバントがより危険視されているのかというと、その腫瘍を構成している組織内に
アジュバント由来の成分が検出されたからです
そのため、
ワクチン接種後肉腫にアジュバントが大きく関係しているのではないか?と言われています 

 ワクチンを打つ場所
よく注射を打たれるところは『首の後ろ(背中の肩胛骨近く)』ですが、モナーとギコは『後ろ脚の太もものあたり』に打ってもらいました
これは万が一、肉腫が出来てしまった場合、手術しやすいようにと首の後を避けて脚にしました

 首の後ろ(背中の肩胛骨近く)の注射を避けたい理由
ワクチン接種後肉腫は一般に高い浸潤性(しんじゅんせい、発生場所から広がって周囲の健康な組織まで増殖する)を持ち、さらに再発率も高い(
一般的に6ヶ月以内、長期で1年以内)
ただし、転移率は低いので十分な切除ができれば治療率も高くなります
しかし、
首の後ろ(背中の肩胛骨近く)に発生した場合、浸潤性の高さゆえ完全切除が困難になり、再発する可能性が高くなるそうです
 
 
ワクチンの種類が多いほうがワクチン接種後肉腫のリスクが高くなる
ワクチンの種類が多いほうが免疫活性化が高まるので腫瘍発生のリスクも高まるとされています
ただし猫白血病ワクチンはそれ単体での
ワクチン接種後肉腫の報告数が多く、ワクチン接種全体で1/10000の確率と言われているのに対し、10倍の1/1000とも言われています

同じ場所へのワクチン接種は、
ワクチン接種後肉腫の発症率が高まると言われています
注射した場所をカルテに記載してもらうとか、飼い主側で把握しておくことが必要ですので動物病院などでもらう手帳などにメモしておくと良いかと思います

不活化ワクチンの
同一部位への注射を避けることは、ワクチン使用上の注意として農林水産省の医薬品のページにも記載されています(現時点で記載があるのは不活化ワクチンを含むもののみで、生ワクチンには記載がありません)

猫のワクチン
2014年、注射を打った場所を気にするモナーと注射を打った場所を気にせずご飯を食べるギコ

 アレルギー、アナフィラキシーショックについて
ワクチン接種後肉腫も怖いですが、最初に注意するのはアレルギーとアナフィラキシーショックです
アレルギーやアナフィラキシーショックは個体によって原因が様々なので事前の特定は困難で、ワクチンのどの成分が原因になるか分かりません
1度アレルギー、アナフィラキシーショックが出たら、同じ製品の注射はダメとも言われています
アナフィラキシーショックは接種後、すぐに(数分~30分で)症状がでるため時間に余裕があればワクチン接種後、少し病院に居ても良いかもしれません


 最後に
猫によって完全室内飼いやお外に行く猫など環境や個体差があります
生ワクチン、不活化ワクチンそれぞれメリット、デメリットがありますので動物病院の獣医さんなどに、どのワクチンを接種するのが良いか相談するのもよいかと思います



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