日常当たり前にしている行動や、マナーだと思って行っている行動が、実はマナー違反だったなんてことがあるのものです。基本を理解していない行動が、他人には失礼な行動となっている間違った常識もあります。
そこで、日本人が間違いやすくてマナー違反となる、絶対にしてはいけないテーブルマナーやビジネスマナーをご紹介します。
日本人が間違いやすいマナー
手をお皿のようにして食べる手皿はダメ
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左手の手のひらを上に向けて、汁などが垂れないようにして食べる事は、一見上品なようにも見えますが、実は「手皿」といってNGです。
和食は、器を手に持っていただくのが基本的なマナーです。
汁が垂れそうなときは、手ではなく小皿で受けるようにしましょう。
取り分けるときに箸を逆さにしてはいけない
大皿料理が出てきたときに、他の人に分けようとして、お箸を逆さにして取り分けることがよくありますが、実はマナー違反です。
お箸の反対側は決して綺麗な訳ではありません。自分の手の平に触れる場所だったり、テーブルに何度も当たったりと不衛生なのです。
取り分けるときには、取り箸を用意するのがスムーズです。
会議室のドアのノックは2回ではダメ
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会議室や訪問先のドアをノックするときは、3回以上ノックすることが望ましいとされています。
「コンコン」と2回だけノックする人が多いのですが、これはトイレ用の合図です。
正式には、家族や友達など親しい間柄の場合は3回、目上の人やビジネスシーンでは4回以上とのこと。ただし、ビジネスでは3回にしてもOKです。
靴を後ろ向きにしながら玄関に上がるのはNG
靴を脱ぎっぱなしにしてはいけないという行動から、玄関に上がるときに後ろを向いて上がる人がいます。
しかし、これはお邪魔する家にお尻を向けているという失礼な行動にあたります。
靴の方向を変えるのは、玄関に上がってから直すのが基本です。壁にお尻を向けて、靴の向きを変えるようにすると良いでしょう。
ピザを手づかみで食べてはダメ
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イタリアならではのテーブルマナーがあります。それは「ピザはナイフとフォークで食べる」というものです。
街角で売られているピザならともかく、レストランなどのフォーマルな席で食べるときは、手づかみしないよう気を付けてください。
他にもイタリアのテーブルマナーとしては、「パスタをズルズルとすすらない」「お皿を持ち上げない」というものもあります。
挨拶しながらお辞儀をしてはいけない
挨拶やお礼を伝えるとき、言葉とお辞儀が一緒になることはマナー違反となります。
「ありがとうございます」と言葉を伝えてから、お辞儀をする先言後礼が基本となります。
コミュニケーションは相手の目を見て伝えることが重要です。お辞儀をしながらだと地面に向かって言うことになるのです。
片手を出さないで食べるのはNG
片手だけをテーブルに出して、もう片方はテーブルの下にしている人がいますがこれもマナー違反です。
ひと昔前は、食事をしている相手に武器を隠していると思われるので手を出して食べるという言い伝えもあるそうです。
片方の手が手持ちぶさたであれば、まずは、お箸を持たない手をお茶碗に添えるという所から始めてみてはいかがでしょうか。
貝のお味噌汁の貝殻は、フタに乗せない
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あさりやしじみなどのお味噌汁が出たときに、ひっくり返したお椀のフタの上に貝殻を乗せる人がいますが、実はマナー違反です。
ここでは、「貝殻はお椀の中に入れたままにする」が正解です。
フォークを持ち替えてはいけない
イギリスのテーブルマナーはアメリカや日本など、世界の多くの国に影響を与えています。
代表的なのがナイフとフォークの扱い方です。右手にナイフ、左手にフォークを持ちますが、食べる際にフォークを右手に持ち替えたりすることはNGです。
ナイフで肉を切った後に、ナイフをフォークに持ち替えて食べるのはマナー違反となります。
男性側から女性に対して握手を求めるのはNG
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男女の間での握手のマナーとしては、男性から女性に対して握手を求めることは失礼だとされています。
男性は、女性の側から手を差し出すまで我慢しましょう。これは、男性は女性の体に軽々しく触れてはならないという意味となります。
女性が相手の男性を信頼して気を許し「この人になら触れられてもいい」と思ったら、そこで初めて男女間の握手が成立するのです。