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【ゴルフ】

理香子79位 来季出場は大幅制限

2016年12月3日 紙面から

最終日、通算9オーバー79位に終わり肩を落とす森田理香子=千葉市・東急セブンハンドレッドCで(武藤健一撮影)

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◇LPGA最終予選会<最終日>

 ▽2日、千葉市・東急セブンハンドレッドC東C(6456ヤード、パー72)▽晴れ、15・2度、北西3・9メートル▽102選手

 2013年の賞金女王・森田理香子(26)=リコー=が2バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの75とスコアを落とし通算9オーバー、出場優先順位(QTランク)79位となり、来季はツアー出場を大きく制限されることになった。現状では最大8試合の主催者推薦出場と、日本女子オープン、日本女子プロ選手権の予選からの出場となる見込みだ。三ケ島かな(20)=ランテック=が10アンダーでトップ通過。有村智恵(29)=日本HP=は17位、諸見里しのぶ(30)=ダイキン工業=は32位。北田瑠衣(34)は62位。例年の実績では上位35位前後までが来季ほぼフル参戦できる。

 泣きたくなかった。泣かないと決めていた。なのに「メッチャ涙が出てくる。ごめんなさい」。スコアカード提出を終えて報道陣の前に立った森田は、何度もハンカチで涙を拭った。「この結果はしっかり受け入れて…。次にやっていかなきゃいけないことはたくさんあるから。明日から練習したいと思います」。

 2013年の賞金女王。同年に男子ツアーで賞金王に輝いた松山英樹とともに世界レベルでの活躍を期待されてきた。しかし、本人は「イップス状態だった」と明かすアプローチの不調を出発点に、成績不振に陥った。今季賞金ランクは69位で、プロテスト合格の08年以来8年ぶりのQT(出場予選会)に臨んだ。

 来季フル参戦権獲得には、57位で最終日を迎えた森田には60台のスコアがノルマだった。しかし前半のインコースを2バーディー、2ボギーで折り返した後、5番181ヤードのパー3で痛恨のトリプルボギーを献上。その3打を取り戻すこともできず、75で最後の18ホールが終わった。

 「スコアは悪かったけど、来年もすごく楽しみだなという気持ちは強くあるんですよ。直す部分も、伸びしろもたくさんあるから、まだまだ強くなれると思ってる」と森田。来季の出場はほぼ主催者推薦に頼るのみ。それでも本来の力を見せられれば、その少ない試合で復活優勝して戦線復帰することも可能だろう。

 「必ずまた一番に戻れると思ってます」。今はボロボロでも、どん底からはい上がってくる森田をみんなが待っている。 (月橋文美)

 

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