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【芸能・社会】

元男装アイドル・原田まりるの哲学小説 「ニーチェが−」好調

2016年12月3日 紙面から

哲学小説が売り上げ好調な原田まりる

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 元男装アイドルで作家の原田まりる(31)が小説「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」(ダイヤモンド社)を出版した。「例え話でうまく、哲学者の考え方を伝えたい」(原田)という内容が好評で、発売から2カ月で約2万4000部を売り上げている。

 大学在学中の2005年度に吉岡美穂、菜々緒を輩出した「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」でグランプリを受賞したが、内臓疾患で体調を崩し、処方された薬も合わず寝たきりとなった。そんな時、心の支えとなったのが哲学書。「人生の分からないことの答えがあり、生きるとは何かを考えさせてくれた」と振り返る。

 体調が回復してからは、アイドルユニット・風男塾でCDデビュー。CBCラジオで深夜番組のパーソナリティーも務めたが、哲学のことが頭から離れず、13年にアイドルを卒業。「歌やダンスより作家をしたい。もう、アイドルのまね事はしない」と過去を断ち、「哲学ナビゲーター」の肩書で14年、エッセー「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)でデビューした。

 2作目の「ニーチェが−」は京都を舞台に、主人公の女子高生がニーチェ、サルトルら哲学の偉人に出会い、人生観を見つめ直す物語。読者から「残りの人生が大切に思えて泣いてしまった」などうれしい反響が届いているという。

 

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