常磐線・相馬－浜吉田間で試乗会　JR東日本、運行再開へ試運転

報道陣向けの試乗会で常磐線の山下駅に乗り入れる列車

　JR東日本は2日、運行再開に向けて試運転を行っている常磐線の相馬（相馬市）―浜吉田（宮城県亘理町）間で、報道陣向けの試乗会を開いた。10日に同区間の運転を再開する。

　試乗会には約20人が乗車。浜吉田から1駅本県寄りの山下駅（宮城県山元町）を発着点に、相馬までの片道19．0キロを1往復した。津波で流失し内陸に移設、再建された山下、坂元（同）、新地（新地町）などの各駅を通り、通常と同じ片道約20分で相馬まで走った。

　相馬―浜吉田間は震災の津波で現在不通。JRは県内の相馬―駒ケ嶺（新地町）間の線路を現在地で復旧した。駒ケ嶺から浜吉田までの大部分を占める14．6キロを内陸に移設し、そのうち6．0キロを高架にした。