東京経済大学(東京都国分寺市)の大学院コミュニケーション学研究科は、入学時に満52歳以上の人を対象とした博士課程入試を来年始める。中高年に特化した大学院博士課程入試は全国初。
専門分野を問わず国内外の大学院修士課程修了者であれば受験できる。出願は来年1月5~11日。試験は修士論文や研究計画書などの書類審査と、2月18日に行われる面接。
東京経済大は「コミュニケーション学は実務経験を生かせる分野で、修士号取得後に社会経験を積んだ人が研究のブランクを気にせずに応募できる」と説明する。
文部科学省の学校基本調査によると、2014年度に大学院に入学した社会人は約1万8000人で、全入学者の18%。少子化を背景に、大学側は修士課程に社会人コースなどを設け、学生確保を図っている。東京経済大は学び直しの意欲が高い定年前後の世代を対象に修士課程入試を導入していたが、正規の博士課程にも広げた。【上杉恵子】