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【大リーグ】

大谷、メジャー移籍は2019年オフ? 新労使協定が波紋

2016年12月3日 紙面から

 2017〜21年に有効となる大リーグの新労使協定が11月30日に暫定合意に達した中、日本ハムの大谷翔平投手(22)のメジャー移籍が19年オフまで実現しない可能性が出てきた。2日の米複数メディアが報じた。理由は、新協定で国際FAの適用年齢が「23歳未満」から「25歳未満」に引き上げられ、さらに、契約総額が最高600万ドル(6億8400万円)に抑えられるためだ。「大リーグにいない世界最高の選手」の将来はどうなるのか、米球界でも注目が高まっている。

 大リーグの新労使協定(CBA)が、22歳の大谷にとって暗雲となるかもしれない。2日、米ヤフースポーツのパッサン記者が「新CBAでは国際FAが25歳(未満)になり、日本のショーヘイ・オオタニは2019年まで大リーグに来ないだろう」とツイート。米紙NYポストのシャーマン記者も「国際FAの年齢が23歳から25歳に引き上げられると耳にした」とツイッターで報じた。

 新CBAでは、メジャー球団が国際FAの選手を獲得する際、契約の上限額が600万ドル(6億8400万円)に制限される。これは、大谷がポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍する場合に予想される2億5000万ドル(285億円)の契約額と比べると、約42分の1。あまりに大きな差が生じるため、パッサン記者によれば、メジャー関係者も「オオタニに関して問題が生じている」と語った。

 問題は、入札制度との兼ね合いだ。日本プロ野球の球団が保有権を持つ選手がメジャー移籍を希望する場合、唯一の方法は所属球団に許可を得た上での入札制度の利用。大谷もメジャー移籍する場合は入札制度を用いることが濃厚で、しかも来オフに海を渡る可能性が高いと見られていた。新CBAは、入札制度を用いる選手にも25歳未満という国際FAの規定を適用するのかどうか、現時点では暫定合意のため、明らかになっていない。

 「入札制度に関してCBAに修正案を盛り込むことで解決する可能性はある。オオタニは特例を設けるに値する選手だ」とパッサン記者。とはいえ、08年に22歳だった田沢純一投手(レッドソックスからFA)が日本プロ野球を経ずにRソックスと3年契約を結んだ例もある。日本のアマ選手に国際FAが適用されるのかも含め、新CBAの全容発表が注目される。

 

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