ハバナ=高野裕介
2016年12月3日13時18分
フィデル・カストロ前国家評議会議長の死去後、ハバナではキューバの「代名詞」ともいえるサルサなどの音楽が街から消え、レストランでは酒も飲めなくなっている。政府が死去翌日の11月26日から4日までの9日間を服喪期間としたためだ。外国人観光客は落胆しつつも、時代の節目を肌で感じているようだ。
旧市街の老舗バー「フロリディータ」。文豪ヘミングウェーも足しげく通い、名物のダイキリを飲んだ店は、シャッターを下ろしたままだ。店の写真を撮っていた英国人のジェームス・キャンドリンさん(46)は、「名物を味わえないのは残念だが、仕方ない。もし(英国の)女王が亡くなったら、同じ状況だろう」と理解を示した。
フィンランドから来たタルー・トーミネンさん(26)は、フィデル氏死去後の「歴史的な時間」を感じることができたという。滞在は11月29日から1週間。「服喪が終わったら、別のキューバを味わって帰ります」と語った。
華やかな衣装を着たダンサーが…
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朝日新聞国際報道部