読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Catch me If you can

酒を飲み、肉を食べ、犬と遊んで暮らしたい

女子高生だったときに気が狂ってWin98でサーバーをたてた話

注!この記事を書いている人間はエンジニアではありません!よって技術的な用語の記載は間違っている可能性がありますが、指摘するときは女子高生だと思って優しくしてほしいの....

 

この記事は2016年アドベントカレンダー自宅サーバの思い出」12/3の投稿です。

www.adventar.org

 

seong15といいます。Twitterでは「いちごー」とか「いちご」とか「ひこざえもん」と言われてます。普段は完全リモートワークの会社で営業とか広報とか採用とかやってます。

いろんなシーンでエンジニアと話すことが多いんですが、世間話的にこの話をすると彼らに大ウケという結果がでており、思い出としてどこかに残しておきたいな〜というかんじで登録しました。

 

わたしは小学校6年生の時、もののけ姫を友達と見に行った帰りに本屋で初めてアンソロジーというものをみつけてから足掛け13年ほど腐女子でした。今は貴腐人を超え尼僧となり、俗世のBLの動きを見ては若い皆様がたの心の動きに思いを馳せています。

 

 

 

同人の世界を知ってほどなくして、「インターネットというものがあるらしい..ホームページなどを開設すれば、日本中の人々に自分のはずかぴい同人作品を見てもらえるらしいし、神作家の神作品などを見れるらしい」というのを知りました。「音に聞こえしインターネット、あらまほし」という日々を重ね、ついに中3の時、自宅にケーブルテレビ回線が導入されました。受験生。夏。圧倒的に勉強しない未来が私には見えました。

 

早速父が中国人から買ったというPhotosh0pやIllustr@torなどのコピィをインストールし、一足先にホームページビルダーで自分のサイトを作っていた友人から基本的なホームページの作り方を伝授してもらい、自分のサイトを開設。
世にあるhtml / CSS / Javascriptのソース配布サイトを巡回し、順調にコピペフロントエンド職人となっていきました。

 

■コピペフロントエンド女子中学生のサイト開発の変遷

< 当初 >
CSSというのでスクロールバーの色を変えられるらしい。スクロールバーの色を変えてきれいなサイトにしたい!灰色のスクロールバーはださいぞ!!」
Javascriptというので、リンクにカーソルを合わせたら指定の画像をレイヤーで表示できるらしい、これおしゃ!!これやりたい!やるぞ!」

だった私は、

< いじり始めて3ヶ月くらい >
「あれ、今までコピペしたCSSって、
<style type="text/css">
<!--
div{  
ではじまってるのが多い...」
「これはもしや{  }の中に全部入れれば数学の式のようにまとまるのでは...」
「あ、できた」
Javascriptも同じようなのでは...」
「あ、できた」

みたいなかんじで、若さに任せた学習の速さでソースをいじりまくっていました。

 

そこから1年、高校生になった私は

「サイトの中に掲示板をいれたい。スキンも自分で選びたいぞ。どうやらCGIというのでできるらしい」
Perl
「Kentweb」

以下略。きっと大学受験で浪人しなければ私は新卒でWeb業界に入っていたでしょう。

ていうかなんでweb制作のバイトを当時しなかったんだろう。個人サイトなら2時間で目的のUIで作れるようになっていました。

 

さて、腐女子の「自分の世界に他の要素が入ってくるのは嫌!」という気持ちは物事を成し遂げるイーカンジのモチベーションになるわけで、サイトを開設して1年半、高校生になった私は「もう自分の作品を披露してるページに広告が出るのは嫌だ!」と思い続けていました。URLも短くしたかった。「このコードを入れれば広告が出なくなる」というコードをすべてのページに仕込んでInfoseek の鯖にあげてたサイトのページに入れてた時期もありましたが停止されたのはナイショです。

しかし、私は田舎の女子高生。学校は一応バイトは禁止されており、持てるお金といえば小遣い毎月3000円とお年玉くらい。ここで、当時のメジャーなレンタルサーバーの料金を見てみましょう。

 

ナウでヤングなレンタルサーバー :  3000円 / 年

さくらのレンタルサーバー :  10000円 / 年

※記憶があいまいです。月額3000円だったかもしれないけど、そんなことないと思う...。

 

それぞれたぶん5~10MBくらいだったはずですが、田舎の女子高生にこんなお金は出せません。だってサーバー以外にもほしいもの(同人誌・画材)がたくさんあったんだ。

「なんかいい方法はないか....」と思い、常にワールドワイドウェッブで技術情報を探してきた私は、この時人生で初めて本屋の「パソコン・IT」の棚へと向かい、ある本を見つけました。

 

私「こ、、、これは、、、、、!!!」

 

自宅パソコンをWebサーバーにする―このとおりやればすぐできる!!

自宅パソコンをWebサーバーにする―このとおりやればすぐできる!!

 

 ※実際に買ったのは覚えてませんが、たしかこんなかんじでした。

 

「これだーーーー!!!!!!!!」となり大体1500円くらいだったので即購入。

早速お家に帰って、毎日つかっているSOTECのパソコンをサーバーにしようと目論みました。

News:ソーテック,Athlon/700MHz搭載のデスクトップPC「PC STATION M770」を発売

 

その日から、土日まる二日くらいかけてセッティングをしました。

 

■本の購入後、パソコンをサーバーにするべく奮闘した私

「よし、全部できたはず!」
「本に書かれたとおりやったし、最新の注意を払ったし、黒い画面も青い画面も、出てきた文字全部本に書いてあるのと一緒だったし、きっとできたはず!!!」
「さて、今あるサイトの中身をすべて自作サーバにつっこんで」
「おおっ、自分のPCのブラウザでは見えているぞ!」
「明日学校の情報室(インターネットつながっている)でも見てみよう!!」
「おやすみなさ〜い」

 

電源を消し就寝。

 

翌日

 

情報室でPC立ち上げてサイトにアクセスしてみた私「見れないんだけど」

 

404ではなく、(たしか)500番代のエラーだったので「これは『サーバーがおかしいよ』と言われている...??」と思った私は、原因を考えました。

 

「全部ちゃんとできたはずだし、昨日自宅のブラウザで見たときは見れたし、なんでなんだろう...」
「あ.....」
「もしかして : 電源」

 

電源をつけて学校に行った翌日の私「見れた」

 

「こんなん電気代かかって大変じゃん...というか、だからロリポもさくらもあんな高いんだ...!!きっとロリポとかさくらの会社には、サーバーにしてるPCの本体が沢山あるんだ...電気代すごそう....」

となり、速攻fc2の鯖に戻しました。

その時思った、「そもそもサーバーにするだけなのにOfficeとか入ってるんだろうか」という疑問は、後々「データセンター」という概念を知って解消されましたが、

「えっ洪水とか停電とかなったらどうするんだ。サイトは見れなくなっちゃうの?データはどこにいっちゃうの?」

というのは解決されていません。詳しい人おしえて。

 

以上が、私の自宅サーバーの思い出です。ふりかえってみると、女子高生にしては結構やりきってますね。あの時「広告表示を消す」コードを入れたページを公開していた私のサイトの鯖を止めた(たしか)Infoseekの人(楽天に買収される前)、本当にごめんなさい。広告を出すことで鯖代が無料になること、自分でサーバーをたててみて初めてわかりました。

 

なお、その後2004年に大学に入るため浪人したんですけど、livedoorとかAmebaとかのブログが同人界隈でもちらほらでてきてて、出始めの頃に触れなかったので「なんだこれ」となったし、「自分でCSSいじってデザイン変えられるよ!」と言われても「もともとの構造がわからないから、このCSSがどこにかかっているのかわからない...つらい....自由じゃない....」となって諦め、ブログを活用することはなく、自分でサイトをつくりつづけたのでした。ここらへんで新卒web業界の未来はなくなってたかんじかと。

 

ちなみにこの話すると、「なんでエンジニアにならなかったんですか」ってよく言われるんですけど、自分がやってることが「コーディング」だっていうことも知らなかったんですよね。あと私数学のテストで小数点の位置間違えて0点取るタイプの人間だから無理だと思います。

 

おぴまい