2016年12月03日

Xperia XZ F8331が届いてから一月が経過した。au Xperia Z3 SOL26の後継機種としてカメラ性能に期待して購入したのだが、あいにく週末になると東京の天候は悪く撮影する機会がほとんどないまま。いまだ本領発揮とはいかないが、iPhone7と比較して感じたことを随感随筆で書いてみた。

英国直輸入、約65,000円で購入できたが、この値段でこの性能ならば充分に納得できるものであり、自分としては安い買い物ができたと喜んでいる。今までiPhoneユーザはおサイフケータイ非搭載ゆえになかなか海外SIMロックフリー端末には手を出しにくかった。

おサイフ機能が必要であれば国内キャリアAndroidスマホを購入せざるを得なかったからだが、おそらく来年には海外SIMロックフリー端末も続々とモバイルSuica対応機種をここ日本でも投入するのだろう。

その意味で選択肢が増えることは万々歳だが、Androidスマホといえば中韓台の製品が日常的になるつつあるのがなんとも残念で、孤軍奮闘のソニーは引き続き応援していきたいが、他メーカーの捲土重来も期待したい。

 iPhone7Xperia XZ F8331 
 
デザイン(見た目のよさ/質感)前記事で書いたように、iPhone7の質感はハンパではない。億単位の生産台数のほぼすべてに同一の品質を保ち、誤差を許さない管理手法もお見事の一言に尽きるが、 圧巻はやはり他社のデザイン発想のさらに斜め上を行く異次元領域の創造能力にある。

その道のプロですら推論はできても断定はできない製造方法はiPhoneのみならず、その外装箱にもおよび、所有することの喜びを確実に感じさせてくれる。

Xperia Z3と比較すると格好良さや質感が一段と上がり、iPhoneと比較しなければ、多くの人が満足する仕上がりとなっている。

個人的には角張ったデザインは好みではないが、操作ボタンを減らすことにより、Z3よりもだいぶ持ちやすくなった。

端部の処理も丁寧に美しく仕上げようという配慮が随所に感じられ、デザイン面ではXperiaの完成形を見たような気がする。

 
携帯性(軽さ/コンパクトさ)iPhone6,6s,7と3代に渡って横幅67ミリのスマートフォンを使い続けているので、もうこのサイズに指が慣れてしまった。

あまりデカいスマートフォンは好みではないために、Xperia XZ→iPhone7に持ち替えるとなぜかホッとする。

次期iPhone8はとかくいろんなサイズの噂が飛び交っているが、この横幅67ミリだけは守ってもらえないだろうか?

iPhone7 & Apple Watch2は現時点で最強の、携帯に優れたモバイルIT機器の組み合わせであり、 同種の組み合わせがAndroidには存在しないのがなんとも残念だ。

ほぼ同じ横幅のXperia Z3,XZ,そしてNexus5Xをいじっていると気がつくのは、Nexus5Xの持ちやすさだ。

感覚的には

Nexus5X>XZ>Z3となっており、Z3が最も持ちにくい。

Z3は左側面中央部に充電端子が配置されているために、常に指が触れるという摩訶不思議なデザインとなっていたが、Z3と比較するとXZはだいぶ持ちやすく、操作しやすくなった。


 
ボタン操作(ボタンの押しやすさ)
アップルが発売したタブレットで過去購入しなかった機種は確か3台だけだ。

・iPad4
・iPad mini2
・iPad Pro9.7インチ

iPhoneからiPadの大中小と様々なサイズに親しんでいるが、いつも感心するのは、どの製品を選んでもメニュー・ボタン・キー配置が統一されており、改めて言うまでもないが、直感的な操作が可能だ。

ともすれば簡単な事のように思えるが、実はこれが他社ではなかなか難しく、てんでばらばらと言ってよい。

【Xperia XZの唯一にして最大の不満点がこれでも書いた通り、音量キーの配置がおかしく、画竜点睛を欠いていると言ってよい。

自分の見方がおかしいのか?と試しに"Walkman"商品サイトを覗いてみたが、Xperia XZと同じ場所に音量キーを配置している製品は一つもなかった。

音量キーをこの場所に配置した設計・開発部門には猛省を促すと同時に、iPhone,iPadはどのような設計思想でボタン・キー配置がなされているのかをもっと勉強して欲しい。

次期Xperiaでは当然この音量キーの配置が変更となっているはずだ。

文字変換(文字変換のしやすさ)簡単なメモ入力とGoogleハングアウト,iMessageぐらいしか文字入力は行わないので、それほど文字変換にはこだわらない。

自分にとっては標準搭載の日本語入力機能で充分であり、持っている機能を全部使い切れば、iPhoneの日本語入力機能もかなり役に立つことに気がついた。

文字入力を楽にするために、iPhone6sから搭載された3D Touch→カーソル位置自由自在の機能を嫁さんに教えてあげたら、 スゴく喜んでいた。

Atokパスポート愛用者なので、Z3,XZ,5Xの日本語変換は全部ATOKで統一している。

スマホでの長文入力はしないので、正直文字変換にはそれほどこだわらないが、どのAndroid機種を利用しても日本語入力が統一されているのは気持ちがいい。


レスポンス(操作時の反応速度)切れ味に関してはiPhoneよりもXperia XZが上だ。

老若男女・すべての世代において最大公約数的な満足度を追求したiPhoneと切れ味をひたすら追求したXperia XZとの差として捉えるべきだが、一月近くXZを使っていると、ともすれば鋭利すぎる切れ味も悪くないかも・・・・と思ってしまうから不思議だ。

歴代のiPhoneを購入している方ならお分かりだろうが、タッチフィーリングについてはほぼ完成の域に到達し、iPhone 3D Touchなどを除けばもうそれほど進化は望めないと思っていただけに、Xperia Z3→XZの、iPhoneとは異なるタッチフィーリングの上質さは新鮮な驚きだった。

ソニーもなかなか頑張るね!と素直に褒めたくなってしまう。
 
もちろんやっていることはZ3もXZも同じなのだが、ほぼ全ての局面でより一段と高い極みにXZは到達したように感じる。言葉で表現するのは難しいが、なめらかに、軽やかに、そして上質に・・・・・もし仮にZ3で0.5秒かかっていたものが0.4秒に短縮された・・・と言ったらいいのだろうか?

ハードウェアチューニング、そしてソフトウェアチューニングなどの多岐にわたる項目を全て洗い出し、見直し、そして磨き上げる所作を徹底的にやったんじゃないの?と思わせる仕上がりになっており、Xperiaマジックという言葉を使いたくなってしまうほど五感に忠実だ。
 
メニュー(各種機能や設定のメニュー画面の使いやすさ)今までモバイルSuicaはAndroidスマートフォンで利用していた。

Google PlayからモバイルSuicaアプリをインストールして自分で設定するのだが、同種の作業をiPhoneで行った方なら理解していただけるかと思うが、視覚的な分かりやすさが、AndroidのモバイルSuicaとiPhoneのそれでは全く異なり、異次元レベルだった。

この狭い欄ではとても図解入りで説明できないので機会があれば記事として投稿したいが、Macintosh OS,iOSと連綿と続くユーザにとって分かりやすいインターフェイスを熟知しているアップルの真骨頂を垣間見た気がした。
 
簡単なように見えて、これ、実は誰もマネができないのだ。

Xperiaはドコモ,au,海外SIMロックフリーと3台目になるが、同一ブランドであっても機能やメニューが微妙に異なる。

自分は機能やメニューをいじくるのが好きなのでそれほど気にならないが、面倒くさがりの人にとっては結構使いにくいのではないか?と思う。

このあたりiPhoneのようにもうすこし統一感を持ってもらうと助かるのだが・・・・
 
画面表示(明るさやコントラストなど表示の見やすさ)最新にして、最良――iPhone 7/7 Plusは、“後戻りできない進化”

その美しさは、写真を見るだけですぐに分かる。

iPhone 7やiPhone 7 Plusで撮影した写真はもちろん、これまで撮りためた写真を見ても、世界が明るくカラフルになったように感じる。それもそのはず。iPhone 7シリーズでは、iPad Proシリーズと同じ広色域のRetinaディスプレイが採用され、カラーマネジメントシステムもiPad Proからのフィードバックを受けている。

世界中のプロカメラマンをうならせた“iPad Proクオリティー”なのだ。(引用終了)

知識としてITmediaのこの記事を先読みしていたわけではないが、iPhone6sとiPhone7のディスプレイの差異は撮影した写真を見たらすぐに分かった。

細部までより綺麗に再現されているなぁ・・・という印象で、ちょっと美しすぎ。もうこれ以上の進化は期待できないかもね、という気がしないでもなかったが、Xpeira XZのディスプレイを見ていたら、別種のチューニング方法がまだまだあるのかもしれないねという印象を持った。
 
では具体的にどのような技術を用いているから、Z3よりもXZの画面が綺麗に見えるのか?と問われると、分からないとしか返答できないが、でもXZの画面は明るく、美しく、そして綺麗である。

画面に貼っている透明保護フィルムの優劣がないとすれば、iPhone7よりもXZの画面の方が綺麗かも・・・と思うときもある。

もちろん全てのスマホを知っているわけでもないが、画面の美しさについては最良の部類に属することだけは間違いないだろう。

 
通話音質(雑音の少なさ/途切れにくさ/聞き取り易さ)SIMロックフリーiPhone7を購入したので、早速実験してみた。

■ドコモSIM装着→ドコモユーザ間ではVoLTEによる通話可能。

■au SIM装着→auユーザ間ではVoLTEによる通話可能。

つまり日本で発売されているiPhone7/SIMロックフリーは全キャリアのVoLTEに対応しているのだ。

だったらドコモ→auにかけても、au→ドコモにかけてもキャリアの壁を乗り越えてVoLTEに対応して欲しいなと思うが、現状はまだそこまではいかない。

XZ F8331/SIMロックフリーを購入したので、通話音質については興味津々だった。

現在自分が所有している音声SIMカードはドコモとauの2種類だけ。 auは非VoLTE SIMなので動作しないことは事前に了承済みである。

ドコモnanoSIMを装着すると、何ら問題なく会話はできたが、通話品質はVoLTEではなかった。

が、かなり明瞭には聞こえるので海外SIMロックフリー機種を購入しても、通話音質面でのマイナスはないことだけは理解できた。

呼出音・音楽(呼出音や再生する音楽の音質)iPhone標準搭載のミュージックアプリの音質がいいとは決して思っていないが、ずっと歴代のiPhoneを使い続けているので、いまさらGoogle Musicなどの他社製アプリには移行しにくい。

嫁さんと一緒にApple Music/月額1480円コースに加入しており、2名でこの金額ならば充分に納得できるもの。

携帯電話の呼び出し音については、いろいろと実験してみたが、iPhone & Apple Watchが最強である。

■携帯電話通話が多い人
■マナーモードを好む人
■電話を取り逃したくない人

これらの条件に合致する人は、是非ともApple Watchの装着を自信を持ってお勧めしたい。

 
XZにもApple Musicアプリはインストールしてあり、その気になれば利用は可能だが、やはりiPhoneでApple Musicアプリを使用することが多く、実はXZでは殆ど音楽を聴いていない。

蛇足ながら、近々発売になると思われる"AirPods"。お金に余裕があったら是非とも購入したいが、本来はこのたぐいの製品はソニーから発売されなければおかしいような気がする。
 
バッテリー(バッテリーのもちのよさ) iPhone6sとの比較でいえば、バッテリー持ちは改善されたとはいえない。

毎日iPhoneとAndroid端末を持ち歩いているから1日持つが、もしiPhone7・1台だけで済まそうとするのであれば予備バッテリーは必須となる。

休日散策地で写真を100枚撮影しようものならば、すぐに半分ぐらいに減ってしまうので、劇的な改善はiPhone8待ちなのかもしれない。
 
au Xperia Z3 SOL26は自分の使い方ではとても1日持たなかった。通信管理アプリ導入・STAMINAモードなどいろいろとトライしてみたが、最後はこういうもんなんだなぁ・・・とあきらめの境地に・・・・

ところがXZになってからはかなり改善されて1日は余裕で持つようになった。

Z3と比較すると画面はより綺麗に美しく明るく感じるので消費電力は上がっているはず。

詳細が知りたい方は仲間が教えてくれたこの記事を読むといいかもしれない。

ソニー Xperia XZを徹底解剖!Z5と比べた「良い所」「悪い所」

 総評端末単体で比較すれば、iPhone7とXperia XZの優劣差は全くない。

デザインを含めてどちらの端末がより自分の好みに合うのか?で判断すべきで、その意味で現状国内で発売されているスマートフォンの中では価格を度外視すれば、両端末ともにベストと言っていいだろう。

が、Apple Watch,AirPods,iPadなどのスマホを取り巻くモバイルIT機器まで視野を広げると、iPhone一択となる。

特にiPhone7 & Watch2の組み合わせは出色の出来映えで、現在発売されているAndroid Wearはすべて周回遅れと言っていいのではないか?

いわゆるアップル生態系の確立だが、今後の医療・健康分野の裾野の広がりを考えると、スマホ以外の周辺機器に徐々に脚光が浴びてくるような気がしてきた。

カメラ性能期待で購入したXZ。

カメラ性能以外ではZ3からそんなに大幅な進化はないんじゃないかな?と思っていたら大間違いだった。

詳細は『Xperia Z3→XZへの進化』を読んでいただきたいが、ひょっとしたらNexus5Xより起動迅速・遅滞皆無・動作快適かもね・・・と感じるときが多々あり、ここに来てようやく端末整理の方向性が決まってきた。

■iPhone7 & Xperia XZメイン
■Nexus5X売却
■Xperia Z3売却

現状4台ある端末を2台に減らす予定だが、この出来映えで価格をもう少し落としてくれれば文句なしだ。

これだけの完成度を誇りながら、iPhoneと比較すると周辺機器のサポート不足がなんとも残念だ。SmartWatch3では役不足だし、タブレットの開発停止が少々寂しすぎる。




Lancer2000lancer2000 at 14:30│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

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