▼Flash Lite 1.0/1.1メモ▼
Flash Lite 1.0/1.1


Flash Lite 1.0/1.1は携帯電話用のFlash。ドコモ、ソフトバンク、auの全キャリアで採用されている。
機能的は「Flash Player 4」相当、開発ツールは「Flash MX 2004」以降のProfessional版が必要。

Flash Lite Flash Palyer ActionScript デザイナ向け開発ツール プログラマ向け開発ツール
Flash Lite 1.0/1.1 Flash 4相当 ActionScript 1.0 Flash MX 2004 なし
Flash Lite 2.0 Flash 7相当 ActionScript 2.0 Flash 8 Flash 8
mtasc+swfmill
Flash Lite 3.0 Flash 8相当 ActionScript 2.0 Flash CS3 Flash CS3
Flash Builder
Flash Lite 2.0/3.0についてはFlash Lite 2.0/3.0メモ参照。

対応端末
Flash情報 対応端末
ドコモ 作ろうiモードコンテンツ - Flash 作ろうiモードコンテンツ - 端末スペック一覧
au EZFactory - Flash コンテンツ EZFactory - 機種別情報一覧
ソフトバンク MobileCreation - Flash MobileCreation - 端末一覧


情報源

情報源
公式 情報サイト
Adobe Flash Lite 小松学史の携帯でFlash講座 Flash Lite
- Flash Lite Memo for Flash MX Users
- KYUCON*BLOG
- iモード用Flash開発講座
- Flash Lite 1.1 の基本が分かる8つのポイント
- nokochu-san ActionScript メモ帳
- GREE Engineer’s Blog　SWFバイナリ編集のススメ 1 /2 /3


制限


ファイルサイズ
バージョン ファイルサイズ
Flash Lite 1.0 20K
Flash Lite 1.1 100K

画面サイズ
QVGAの場合「240x240」が適当。

フォント
埋め込みフォントはSWFサイズが大きくなるため、使用できるのは実質デバイスフォントのみ。
利用できるフォントサイズは端末依存。
12、16、24ドットを利用し、多少サイズが異なっても大丈夫なように設定。

フレームレート
Flash Lite 1.0なら「5〜8」、1.1なら「10〜15」が適当。

画像
gif、png、jpeg。

サウンド
キャリア サウンドファイル形式
ドコモ MFI,MIDI
au SMAF
ソフトバンク SMAF,MIDI

通信
ユーザーがキーを押した時に発生したスレッドで1回だけ通信可能。

再生方式
HTMLは通常のFlashのものとは異なる。 
<object data="HelloWorld.swf" type="application/x-shockwave-flash" width="240" height="240">
<param name="bgcolor" value="#FFFFFF">
<param name="loop" value="off">
<param name="quality" value="high">
<param name="wmode" value="window/opaque/transparent">
</object>

キーイベント
使用可能なキーは、0123456789#*決定。
上下キーはボタンのフォーカス移動、左右キーはブラウザ移動に利用。
見えない場所にボタンを置いて(透過では負荷がかかる)、on()イベントハンドラを記述。
on (keyPress "0") {
    trace("0");
}
on (keyPress "#") {
    trace("#");
}
on (keyPress "a") {
    trace("a");
}
on (keyPress "e") {
    trace("e");
}
on (keyPress "<Up>") {
    trace("UP");
}
on (keyPress "<Down>") {
    trace("Down");
}
on (keyPress "<Left>") {
    trace("Left");
}
on (keyPress "<Right>") {
    trace("Right");
}
on (keyPress "<Enter>") {
    trace("Enter");
}

ボタンクリックイベント
ボタンを置いて、on()イベントハンドラを記述。
on (press) {
　　trace("click");
}

変数
変数 説明
/:hoge グローバル変数(全フレームで利用するスタティック変数)
hoge ローカル変数(フレーム内だけで利用するスタティック変数)

演算子
Flash Lite 1.1で利用可能な演算子。
++,+=,=,%=,*=,/=,||,!,&&,eq,ne


比較演算子
Flash Lite 1.1で利用可能な比較演算子。
値の型 サンプル
数値 a=10;
if (a==10) trace("equal");
if (a<>10) trace("not equal");
文字列 a="hoge";
if (a eq "hoge") trace("equal");
if (a ne "hoge") trace("not equal");

ループ
4フレームによるループ処理の例
フレーム 説明 コード
1フレーム目 初期化 /:tick=0;
2フレーム目 ループ call("onTick");
play();
3フレーム目 ループ prevFrame();
4フレーム目
"onTick"		 定期処理 trace("onTick>" add /:tick);
/:tick++;

ムービークリップのプロパティ操作
インスタンス名"mv"を(100,100)に移動 
_root.mv._x=100;
_root.mv._y=100;
 

tellTarget("/mv"){
    _x=100;
    _y=100;
}

プロパティ 説明
_x X座標
_y Y座標
_width 幅
_height 高さ
_rotation 角度(度)
_xscale Xスケール(100標準)
_yscale Yスケール(100標準)
_visible 表示(true/false)
_alpha 透明度(100標準)
_level 深度
_name 名前(name)
_target ターゲット(/name)
_focusrect フォーカス矩形表示(true/false)
_currentFrame 現在のフレーム
_totalFrames トータルフレーム数
_framesLoaded ロード完了(true/false)
_highquality クォリティ

ダイナミックテキスト
プロパティのインスタンス名は指定できないので、プロパティの変数名に表示したい値を持つ変数の名前を指定。

拡張機能
FSCommand()とFSCommand2()で使用。 swfmill
swfmillで動的生成コマンド 
swfmill -e cp932 swf2xml test.swf test.xml


開発ツール


Flash MX 2004以降のProfessional版
Professional版でFlash Lite 1.0/1.1の開発が可能。
通常版ではFlash Liteの作成機能はない。


HelloWorldの作成


  1. メニュー「ファイル⇒新規⇒Adobe Device Central」を選択しOKボタンを押す。
  2. プレイヤーのバージョンで「Flash Lite 1.1」を選択。
  3. テストデバイスでFlash Liteのデバイスのいずれかを選択し、作成ボタンを押す。
  4. ステージをクリックし、プロパティを開き、サイズ「240x240」、背景色「白」、フレームレート「12」を指定。
  5. 同プロパティのパブリッシュの設定ボタンを押し、バージョン「Flash Lite 1.1」を指定。
  6. 同プロパティのデバイスの設定ボタンを押し、コンテンツタイプに「ブラウザ」または「待ち受け画面」を選択し、任意のデバイスを選択し、追加ボタンを押す。


  1. 右のテキストツールをステージに置き、フォントファミリーに「_等幅」、文字列として"Hello World!"を入力。
  2. プロパティのXY座標を(0,0)に指定。
  3. 1フレーム目にActionScript「_focusrect=false;」(選択枠非表示)を追加。
  4. 「Ctl-Enter」でエミュレータで実行。




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