インデックス置き場はこちら
●ParaFla!、Suzuka……どちらを使うべきか・改訂版
結論から言うと、二刀流最強。
ParaFla!もSuzukaも一長一短がある。一応、片方で全てこなすことは出来るが、ケースバイケースに応じて向き不向きが出てくる。
よく言われている通り、ParaFlaはパラパラ漫画から始まったソフト。当然、パラパラ漫画を作るにはかなり向いている。一方、モーションアニメーションにはあまり向かない感じだ。
モーションアニメや複数のオブジェクト(画像)がめいめいに動くようなFLASHの場合はSuzukaが向いている。一応、パラパラアニメを作るための機能もSuzukaには搭載されているが、本職のParaFla!には到底敵わない。
操作性に関しては、Suzuka圧勝と言わざるを得ない。タイムラインバーの存在は大きすぎる。複数の画像がキャンバスに同時表示されるのもいい。ParaFla!のイベントプロパティ画面では編集中の複数の画像しか表示されないため、他のスプライトとの位置関係とかがとても分かりにくい感じになっている。実際にプレビューで見てみるしかない。だが、Suzukaでは大体どんな位置関係になるのかはバッチリ掴める。
それに、SonEditってのを入れた時の話になるが、アクションスクリプトの編集領域が主要なワードを自動的に色分けしてくれるのでとても見やすく、おまけにオートインデントまでついている。圧倒的な編集性能だ。
だが、ゲームなどでスクリプトが大きくなると、逆にそれがものすごい勢いで足を引っ張ってくれることになる。もんの凄くもっさりしてくる。もうね、もんの凄い。開発環境がVBだからなぁ。俺はもっさりするほどでかいスクリプトになってきたら、テキストエディタで編集してからコピペするようにした。手間は掛かるが快適だぜ。ParaFla!用のスクリプトもいい環境で編集できるしな。
さらに、Suzukaは全体的に見て安定性が少し悪い感じだ。ふとしたきっかけで落ちたりする。最初の頃、FLASH気分でタイムラインを操作しようとして落ちたこともある。闇雲に操作するのはやめようぜ。特に、ゲームみたいなのを作ると落ちやすい気がする。っていう加減にかなり頻繁に落ちてる。落ちやすくなったのがFlash Player10入れてからだからそっちとのかねあいかも知れないし、環境にも依るのかも知れん。
まあ、基本的にSuzukaの方が使いやすいのは確か。初心者にはこちらがお奨めだ。ParaFlaベースに使っていきたい人でも、スクリプトエディタ周りだけ使ったり。あと、ParaFla!ではFLASHで言うところの傾きを変更する機能が無く、アクションスクリプトを使わないとならないようだ。
一方、俺のようにFlash5やFlash MX系を使っていたが、買い換える時期を逃しているうちにCS3とかCS4とかになってしまい「うひょう高杉っ!あり得ない!でもFlash8くらいの機能は使いたい……」と言う希有なケースの乗り換え組。そう言う人は、Suzukaに手を出す前に一度ParaFlaから入っておくことをお奨めする。
Suzukaは一見マクロメディア系のFLASHに操作体系が似ていそうに見える。が、それはあくまでも見た目だけ。基本はParaFla寄りで、操作どころかFlashに対する概念からしてまるで違う。何も知らずにSuzukaに乗り換えると、確実に爆死する。
その違いになれるためにも、操作からしてまるっきり別物のParaFlaでこの別物感に慣れてから、Suzukaに入るのがいいと思う。要するに、一旦頭をリセットして概念を覚え直すって事だ。ParaDrawの段階で、FLASHでは出来なかったようなことがいろいろ出てきたし(捻れたパスとか)、逆に当たり前に出来てたことが出来なかったりした(パスを囲む枠線の一部だけ消したり、塗りを画像にとか)しな。今まで深く考えずにやっていた塗りの中抜きなんかも、複合パスという概念で成り立っていることが分かるし。
それと。最近気がついたParaFla!のかなり大きなメリットがある。それは、同時起動が可能って言うことだ。
ふたつ同時に起動してなんの意味があるんだよ、と思うかも知れない。でもな、loadMovieとかでほかのファイルを取り込むFLASHを作る時、取り込む側と取り込める側を同時に編集できるのってものすごいメリットなんだぞ。Suzukaでは、いちいちファイルを開いていったり来たりしないと逝けない。同時に複数起動することができず、かといって複数のファイルを開けるわけでもないためだ。
ただし、ParaFla!もこういう使い方はあまり想定してなかったのか、同時起動するとちょっとだけ不安定になる。ふとしたきっかけでエラーが出て強制終了する。主に、FLASH生成の時に。両刃の剣だ。
ただし、そんな時でもParaFla!にはレジューム機能がついている。強制終了後に再起動すると、前回編集していたファイルの最後の状態を復元することができる。ふたつのファイルを同時に編集して、ダブルで逝った時は片方しか復元できないかも知れないが、それはさすがにちゃんとこまめにセーブしてない方が悪い。
同時に編集と言えば、ParaFla!ではスプライトがタブ方式で編集できるのも便利。Suzukaの場合、複数のスプライトの中身を調整する場合、編集中スプライト表示枠などを使ってその都度移動する必要があるが、ParaFla!では一度スプライトを開いてしまえば、そのタブをクリックするだけでワンタッチで切り替わる。しかも、最後に開いていたイベントを覚えていてちゃんとそこを開いてくれるので、全体を再生しながらスプライトの中のスクリプトなどを微調整するのがSuzukaに比べて大分楽だ。Suzukaに比べてなので、どっちにせよそれなりに煩わしいけど。スクリプト編集領域のカーソル位置はリセットされるしな。
便利機能満載で至れり尽くせりだったマクロメディア・アドビ製品に比べて不便はあるが、よりFLASHの本質を見ることが出来るという意味では有利な点もあるんだぞ。まあ、本質を見極めないと使えないって事ではあるんだけど。
で、どっちを使うんだって話だが、どうせどっちもただで手に入るんだから、どっちも使ってみて好きなの使おうぜ。

10