【12月2日 時事通信社】米ロサンゼルス近郊のグレンデール市に2013年に設置された旧日本軍の韓国人従軍慰安婦を象徴する少女像をめぐり、地元の日系人らが市に像の撤去を求めた訴訟で、カリフォルニア州高裁は1日までに、原告の訴えを退けた。

 原告側は、市議会が少女像の設置を承認した際、像に添えられた碑文の内容が一切説明されていないなど「手続きに不備があった」と主張。しかし、高裁は「市議会の手続きに問題はない」との地裁判決を支持した。その上で、法律で禁じられた訴訟の乱発に当たると判断し、原告に罰金を命じた。高裁は今後、罰金額を決める。

 原告団は州最高裁に上訴する方針。連邦裁判所にも像撤去を求める訴訟を起こしているが、連邦高裁は今年8月、原告団の訴えを退けた。(c)時事通信社