蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】大学スポーツ新聞競演企画 サッカーインカレ専大スポーツ 期待の選手はFW柳育崇2016年12月1日 紙面から 身長186センチと恵まれた体格を武器に力を見せつける空中戦の覇者、それが専修大学体育会サッカー部のFW柳育崇(法4・千葉県立八千代高)だ。今シーズン出場は11試合ながらも得点ランキング10位の6得点を挙げ、チームを2年ぶり5回目のインカレ出場に導く立役者となった。 もともとは、ヘディングが武器の長身DFとして活躍。2年前に行われた総理大臣杯の鹿屋体大戦では、当時主将だった河津良一(現アスルクラロ沼津)の代わりに出場し相手をねじ伏せた。 そんな彼に転機が訪れたのは今年の関東大学リーグ第6節、前年度覇者の早大戦。源平貴久監督が「練習で調子がよかった」ということでFWとして初先発し、先制点をマーク。試合は2−0で勝利し、自身は堂々のマン・オブ・ザ・マッチを獲得した。第7節の流通経大戦では、リードを許しながらも1人退場する厳しい状況。しかし、この嫌な流れを変えたのも柳だった。84分、サイドからのクロスにヘディングで合わせると、90分にCKから合わせ2ゴール。チームを逆転勝利に導いた。 チームは今シーズン一時最下位に低迷するなど苦しい戦いが続いた。しかし、終盤は5勝1敗と尻上がりに調子を上げ、7位でフィニッシュ。柳も終盤戦に出場した試合で3試合連続ゴールを決めるなど「自分たちの持ち味が発揮できている」と自信をのぞかせる。 今シーズンは「FWの練習を中心にやってきた」と話すが、本職のDFとしても活躍する。インカレ出場を懸けた新潟医療福祉大とのプレーオフでは、相手に先制され、チームにけが人が出るアクシデントが発生した。源平監督はFWを務めていた柳を最後方のDFに移し、前線の選手を投入。すると、柳は相手の攻撃を寄せ付けず、チームの逆転勝利に大きく貢献した。このように、監督の意思に沿えるポリバレント性も備えている。 専大サッカー部は源平監督が掲げる「攻撃的で美しいサッカー」のもと、関東大学リーグ4連覇や5年前にインカレ初出場初優勝するなど、輝かしい実績を残してきた。柳が「結果にこだわりたい」と話すようにインカレの目標ももちろん優勝。遅咲きの秘密兵器がチームを日本一へと導く。 (谷田祐樹) ◆筆者のひと言<谷田祐樹(やた・ゆうき、法学部2年)> 「私が今シーズン見てきた中で、チームは現在最も調子のいい状態に仕上がっています。柳選手ら4年生に加え、今シーズンはさまざまな1年生が活躍し、面白い融合を見せています。インカレの試合は1戦1戦が大切な戦いになるので、ぜひスタジアムへ足を運んで専大サッカー部の『攻撃的で美しいサッカー』を味わっていただきたいです」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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