トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

谷原、逆転賞金王へ首位発進 「自分でもすごいと思う」と自画自賛

2016年12月2日 紙面から

第1日、12番でティーショットを放つ谷原秀人=東京都稲城市の東京よみうりCCで(神代雅夫撮影)

写真

◇日本シリーズJT杯<第1日>

 ▽1日▽東京都稲城市、東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)▽天候・雨のち晴れ、13・3度、北北東1・3メートル▽賞金総額1億3000万円、優勝4000万円▽30選手▽観衆2003人

 賞金ランキング2位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が1イーグル、3バーディー、ボギーなしの65で回り、逆転賞金王へ会心の首位発進を飾った。同ランキング1位の池田勇太(30)=日清食品=は3バーディー、1ボギーの68で3打差の7位。武藤俊憲(38)が谷原とトップで並び、小平智(27)=Admiral=ら4人が1打差の3位で続いた。石川遼(25)=カシオ=は5打差の16位と出遅れた。

 谷原は迷いを捨て、割り切っていた。1番からバーディーパットを5度も続けて外し、「今日は入んねえなあ」。ただ、絶好機を目の前に、指をくわえているほどお人よしではない。6番パー5。残り249ヤードの2打目をピン左3・5メートルにつけた。イーグルパットを静かに沈めた。同組の池田に突き付ける、逆襲ののろしだった。

 11番は8メートルをねじ込んだ。14番で2打目をピンそば20センチに寄せると、16番では2打目を1・5メートルにつけてスコアを伸ばした。思い描いた通り、初日トップに立ち、谷原は「自分でもすごいと思う」と珍しく自画自賛した。

 賞金王レースの最終決戦。しかも、優勝が絶対条件だ。死力、総力が問われる重圧下にあって、谷原はスタート前からあっけらかんと笑っていた。

 「緊張? 全くなかったですね。普段と変わらない。頑張ったからスコアが良くなればいいけど、そういうことは絶対にない。10何年もやっているので、どういうペースでやればいいのかは分かっている」

 賞金王への熱はある。だからといって、拳を固めたり、雄たけびを上げたりはしない。「やるべきことを1日、やろうと思っていた」。その揺らがぬ信念を支えていたのは、練習に裏打ちされた自信にほかならない。「これだけ練習してきたら失敗をイメージしない」。そう公言できるほど、自らと厳しく向き合い、球を打ち続けてきた自負こそが、谷原の原動力だった。

 「ベストを尽くして、今年1年を終われたらいいなと思う」。その思いの先に、歓喜の瞬間があると信じている。 (松岡祐司)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ