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【大相撲】

新十両照強「勝ち越して1・17迎える」 阪神大震災の日の淡路島生まれ

2016年12月1日 紙面から

ガッツポーズで十両昇進を喜ぶ照強=福岡県太宰府市で(志村拓撮影)

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◇番付編成会議

 日本相撲協会は30日、福岡国際センターで大相撲初場所(2017年1月8日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、阪神大震災の起きた日に兵庫・淡路島で生まれた照強(21)=伊勢ケ浜=と、いずれも九州場所を幕下筆頭で勝ち越した力真(21)=立浪=と坂元改め大奄美(23)=追手風=の新十両昇進を決めた。再十両は若乃島(32)=芝田山=と希善龍(31)=木瀬=の2人。

 地震の混乱の中、産声を上げた1995(平成7)年1月17日から22年。特別な日に初めて、関取として土俵に上がる。照強は、部屋宿舎のある福岡県太宰府市内で会見して「勝ち越して(17日を)迎えたい」と快進撃を誓った。

 地震発生から15時間後に兵庫県洲本市の病院で生まれ、同県南あわじ市で育った。物心ついたころ、すでに復興は本格化。小学4年から中学3年まで通った地元の道場にも震災の爪痕はなかった。

 だからこそ「神戸の人とか関西地区の人が、頑張ってきたんで。それに負けじと」。復興のエネルギーを、自身への刺激に変えてきた。

 168センチ、112キロの小兵は、横綱日馬富士や大関照ノ富士の胸も借りて力を蓄えてきた。1日100番近い猛稽古は当たり前。誰よりも砂にまみれ、九州場所で幕下全勝優勝を果たした。

 会見に同席した師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の「今度は『猛猛稽古』になる」という予告に「覚悟してます」と表情を引き締めた照強。しこ名の通り、力強い相撲で白星を連ね、22年目の被災地を照らしてみせる。(志村拓)

 

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