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今回は前回に引き続き「心臓病の食事-2」についてのご案内です。
漢方の食養生の一つに「類は類を治す」という考え方があり、心臓の弱い人は鶏や豚の心臓が良いと言われています。
また、狭心症には漢方で言われる「括呂薤白白酒湯 カロガイハクハクシュトウ」が良いとされ、これはキカラスウリの根とラッキョウと酒を煎じたものです。
そのほかに心臓の働きを助ける食材は、ハスの実、エンドウ豆、アズキ、黒ダイズ、ユリ根、卵湯 などが良いと言われています。
心臓病の食事-2
心臓病を治す食事のポイント
総エネルギーを抑え、栄養素は十分にとる
心臓病の人はエネルギーの消耗が少ないので、カロリー摂取量は一日に1600Kcal以下に抑えます。
食事内容は、全体のバランスを考えながら、体力や心臓の筋力をつけるために、肉、魚、卵、牛乳、大豆製品などの繊維質やビタミン、ミネラルを含んだ食品を優先して食べましょう。
心臓病で肥満の人は、その程度によった食事制限が大切です。
タンパク質は良質なものを上手にとる
特に良質のタンパク質は、元気がない心臓や血管を育てるために必要です。
魚は脂肪酸を含んだ、さんま、いわし、あじを、また、肉類は脂肪がなるべく少ない部分を食べます。
ただしコレステロールを多く含んだ、魚や肉の内臓、魚卵、貝類はできるだけ控えます。
一日1回は豆腐や大豆製品を、また、卵1個、牛乳1本程度とると良いでしょう。
油は植物性油を使う
植物油には不飽和脂肪酸が多く、その中でもリノール酸は血中コレステロール値を下げる効果があります。
植物油は生の方が効果的です。
したがって、料理にはリノール酸の多い菜種油、ごま油、コーン油、サフラワー油、大豆油、米油綿実油、などを使用しましょう。
動物性脂肪1に対して、植物油2の割合でとると良いでしょう。
逆に飽和脂肪酸の多い肉類の脂肪やチーズ、バターなどの乳脂肪は血中コレステロール値を上げる原因となるのでなるべく控えます。
魚の脂肪は心配いりません。
コレステロールが多いものは控え目に
コレステロールは、体を構成するうえで必要なものの一つで、約9割が体内でつくられ、食品による摂取は約1割です。
その血中コレステロールの濃度を正常に保つ調節機能があるが、この機能は中高年になるにつれて、徐々に働きが悪くなるのでコレステロールの多いものはなるべく控え目にしましょう。
塩分をとり過ぎない
塩分をとり過ぎると、血圧を上げ血管傷害を促す原因ともなり、心臓に負担がかかって心臓発作のもとにもなります。
塩分の摂取量一日分は、動脈硬化性心臓病で8g以下、高血圧症を併発している人は5~7gの制限が必要です。
砂糖のとり過ぎに注意
砂糖は一日10gを限度にする。
糖分のとり過ぎは動脈硬化を促進させます。
以上が「心臓病の食事-2」についてでした。
心臓病の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。