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ASKA容疑者、覚醒剤入手ルートは密売組織「新宿の薬局」残党か
覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKA容疑者
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覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された歌手のASKA(本名宮崎重明)容疑者(58)が、都内の密売グループ「新宿の薬局」の残党から覚醒剤を入手していた可能性があるとして、警視庁が調べを進めていることが2日、分かった。
ASKA容疑者が前回逮捕された14年5月以降、同庁は同容疑者の密売人をはじめとする東京・新宿の暴力団関係者39人を約1年半かけて逮捕。「新宿の薬局」と呼ばれた組織をほぼ壊滅させたが、この残党とASKA容疑者が再接触した可能性があるとみている。
前回、ASKA容疑者は密売人から覚醒剤3グラムを30万円で購入していた。「1グラム3万〜4万円」とされる相場の約3倍で、組織の間で「太客」とされた。捜査関係者は「これほどの太客を売人は手放したくはないと考える。“新宿の薬局”の残党はASKAにつながるルートをいくつか知っている。接触は難しくなく容易なはずだ」と話す。
薬物事件を数多く手掛ける小森栄弁護士は「再び覚醒剤に手を染めるのに、同じルートを使って仕入れるケースは珍しくない。過去の人脈がきっかけとなりうる」と説明した。ASKA容疑者は現在も印税などで収入があり、来年1月発売予定のアルバムを自主制作するために数百万円とされる費用を持ち出したほど。自宅からそう離れていない都内の高級ホテルで暮らし続けたのは、近くで譲り受けた覚醒剤を使うためだったとみて、同庁が携帯電話の通話履歴などを解析する。
一方で、頻繁に足を運んでいたことから入手ルートにつながるか注目された故郷・福岡には現在、捜査が及んでいない。ASKA容疑者はスタジオでの曲作りと、病気療養中の母親を見舞う目的で訪れていたという。10月には現地で旧知のミュージシャンのライブに飛び入り参加。会場では父親とみられる男性と、車いすに乗った母親とみられる女性が目撃された。関係者は「地元では孝行息子といった評判だった」と話した。
[ 2016年12月3日 05:30 ]
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