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福島から避難した児童に「菌」 新潟の小学校、教師がいじめ助長

謝罪する校長
担任が児童の名前に「菌」を付けて呼んでいた問題で、謝罪する小学校の校長
Photo By 共同 

 東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県から新潟市に家族と自主避難している小学4年の男子児童が、担任の40代男性教諭から名前に「菌」を付けて呼ばれたとして、「ばい菌扱いされている」と受け止め、1週間以上学校を休んでいることが2日、分かった。

 新潟市教育委員会は同日、記者会見し、同級生からいじめも受けていたことを明らかにし、謝罪した。小学校の校長も取材に応じ「担任の不用意な発言で児童がいじめに苦しむ事態となった。申し訳ない」と述べた。

 市教委や学校によると、男子児童は6月、「(同級生から)ばい菌扱いされている」などと担任に相談。11月17日にも、他の児童からボールを投げつけられたり「近くを通るな」というそぶりをされたりすると再度、担任に打ち明けた。担任は、いじめた同級生数人に「嫌がるようなことはするな」などと指導した。22日には、担任がこの児童に連絡帳を渡す際「○○キンさん」と呼んだ。

 横浜市へ避難した中学1年の男子生徒が「菌」を付けて呼ばれるなどのいじめを受けていたことが明らかになっており、児童は報道を見て母親に相談。母親が学校に連絡した。児童は24日から学校を欠席している。

 学校や市教委の聞き取りに、担任はこの児童も含め名前の末尾が「キ」と付く3人だけ「キン」と呼んだとし「ゲームのキャラクター名などで使われる“キング”やインターネットの動画サイトで人気の“ヒカキン”を名前の後に加えた愛称のつもりだった。ばい菌を指す意図はなかった」と説明しているという。

 校長は「児童は担任に裏切られたとショックを受けており、学校に来たい気持ちはあるが、担任と顔を合わせたくないという状態だ」と語った。

[ 2016年12月3日 05:30 ]

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