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「ストリートファイターV」初代世界王者の栄冠と,過去最高額の優勝賞金は誰の手に。公式世界大会「Capcom Cup 2016」観戦ガイド
今年で4回目を迎えるこのイベントは,世界各地で行われてきたCapcom Pro Tour(以下,CPT)認定大会の結果を元に選出された,全12か国・32名のトッププレイヤー達が一堂に会し,その頂点を競うというもの。とくに今回は,格闘ゲーム史上最高額と謳われた昨年度を上回る20万ドル超(日本円にして2274万円)の賞金,そしてストV初代世界王者の栄冠が優勝にかかっており,白熱した戦いが予想される。
観戦や視聴しやすさへの配慮もあってか,本年度は2日間に分けての開催,かつ完全な対戦台1台進行となっている。TOP8までを選出する初日はカリフォルニア州サンタ・アナにあるイベントスペース「Esports Arena」,優勝者を決定する2日目は,Sony Computer Entertainment Americaが主催するコミュニティ向け展示会「PlayStation Experience 2016」(以下,PSX2016)が開催中の「Anaheim Convention Center」がその舞台となる。なお,PSX2016については4Gamerでも別途記事を掲載していく予定だが,こちらでも格闘ゲームについての新たな発表が期待できそうで,今から楽しみである。
改めて賞金額について補足しておくと,本年度は予め用意された(昨年と同額の)25万ドルの賞金総額に“CPT関連DLCの売上の30%”が上乗せされる仕組みになっている。その合計額は,先日40万ドルに達したことが発表されており,昨年度と同様の賞金分配率であるなら,その50%の17万5000ドルが優勝賞金になるはず。加えて,Capcom Cup 2015と同様,本年度も優勝者にアレンジコスチュームのデザイン権が付与されるとのことだ。
毎年恒例となりつつあるが,4GamerではCapcom Cup 2016の最新情報を,Twitterの@4GamerLiveからリアルタイムでお届けしていく予定。また,日本から観戦する読者のために,ストリーミング配信のスケジュールと出場選手の情報を下記にまとめたので,観戦の一助にしてほしい。
Capcom Cup 公式サイト(英語)
「Capcom Cup 2016」配信スケジュール
本大会の模様は,両日ともにTwitchのCapcom Fightersチャンネルでの配信が予定されている。なお,TOP8以降が行われる2日目には,EVO2016でも採用された“Cheer”機能(「cheer100 #選手名」などと打ち込むことで,仮想通貨“Bit”を選手やコメンテーターに投げ銭できる機能)が利用可能とのこと。
また,初日はTwitchJPチャンネルにて,2日目は「カプコンTV!」にて,日本語での中継配信が予定されている。こちらはせんとす氏,板橋ザンギエフ氏,ヨシヲ氏,コイチ氏,アール氏,ネモ氏による実況解説付きとのことなので,日本語で観戦したい読者は合わせてチェックしてみてよう。
Twitch内 CapcomFightersチャンネル
2日間開催になったこともあってか,TOP8を決める初日のトーナメントは日本時間における土曜日の早朝3:00スタート,さらなる激戦が予想されるTOP8以降は日曜日のお昼からと,本年度のスケジュールは,日本からも幾分視聴しやすい時間帯となった。また完全な対戦台1台進行であるため,お気に入りの選手を見逃してしまう心配も少ないはず。本大会には12名の日本人選手達が参戦しているので,普段格闘ゲームに縁がないという人も,この機会にぜひ一度リアルタイムに視聴して,応援してみてほしい。アーカイブで見るのとは,一味違った興奮を味わえるはずだ。
●DAY1
現地時間 | 日本時間 | プログラム |
---|---|---|
2016/12/2 9:00 | 2016/12/3 2:00 | Pre-Game Show |
10:00 | 3:00 | ベスト32 トーナメント開始 |
0:00 | 17:00 | ベスト8決定 |
●DAY2
現地時間 | 日本時間 | プログラム |
---|---|---|
2016/12/3 18:00 | 2016/12/4 11:00 | オープニングセレモニー |
18:30 | 11:30 | ベスト8 トーナメント開始 |
21:30 | 14:30 | トーナメント終了 |
22:00 | 15:00 | クロージングセレモニー |
Capcom Cup 2016出場プレイヤー,および1回戦の対戦カード
Capcom Cup 2016の出場権に関するレギュレーションは,昨年度よりも若干ながら複雑化しているため,ここで簡単に説明しておこう。
本年度は,EVO2016を含む12のプレミア大会の覇者,そして北米,中南米,欧州,アジアそれぞれの地域代表者決定戦を制した16名と,地域に拠らないグローバルポイントランキングの上位8名,大会開催地に応じて割り振られる4つの地域ポイントランキングからそれぞれ上位2名ずつ,合計32名に出場権が付与されるという仕組みになっている。
ただしプレミア大会の出場権については,昨年度のように順位による繰り下がりが発生せず,その分の出場枠がポイントランキングでの選出枠へと割り振られる。本年度はInfiltration選手が3つのプレミア大会を,ときど選手,Xiaohai選手,GamerBee選手,NuckleDu選手がそれぞれ2つのプレミア大会を制したため,プレミア大会から10名,グローバルポイントランキングから上位14名が選出されることとなった。
そうして選ばれた32名は,歴代のEVO覇者やCapcom Cup覇者はもちろん,各地域を代表するプロゲーマーから期待のニューフェイスまで,ストV初代王者を決めるに相応しい豪華な顔ぶれだ。下記で1回戦の対戦カードを,選手のプロフィールと共に紹介しているので,初戦から観戦予定の人はぜひチェックしてほしい。なお,実際のトーナメント表は「こちら」で確認できるので,合わせて要チェックだ。
出場選手の傾向(国籍別) | |||
---|---|---|---|
日本 | 12名 | 台湾 | 1名 |
アメリカ | 8名 | 韓国 | 1名 |
フランス | 2名 | ブラジル | 1名 |
イギリス | 2名 | ノルウェー | 1名 |
中国 | 1名 | ドミニカ共和国 | 1名 |
香港 | 1名 | シンガポール | 1名 |
出場選手の傾向(使用キャラクター別) | |||
---|---|---|---|
春麗 | 5 | ミカ | 2 |
ケン | 5 | ガイル | 1 |
ネカリ | 4 | ファン | 1 |
キャミィ | 3 | バルログ | 1 |
リュウ | 3 | ララ | 1 |
ナッシュ | 2 | ダルシム | 1 |
かりん | 2 | アレックス | 1 |
※本大会はダブルエリミネーション方式のトーナメントであり,すべての試合が3試合先取制で行われる。
■第1試合
RZR|Infiltration選手(韓国) ・主な使用キャラ:ナッシュ,ラシード,バイソンなど ・参加資格:Final Round 19優勝 ・総獲得ポイント:1670pt(1位) Team Razer所属の傍ら,本年度からはディスプレイメーカー・ViewSonicからもスポンサードを受ける韓国の雄。精密無比なリスク管理と凄まじい人読みの早さを武器にFinal Round19,NorCal Regionals 2016,そしてEVO2016と3つのプレミア大会を次々優勝し,獲得ポイントで堂々の1位に着けた。CPT下半期ではナッシュ以外にもラシードやバイソン,バルログといった手駒を披露しており,本戦での使用キャラクターが気になるところ |
HuomaoTV|HumanBomb選手(香港) ・主な使用キャラ:春麗 ・参加資格:Tse4444選手辞退によりアジア地区ポイントランキングでの繰り上がり ・総獲得ポイント:88pt(52位) 前作「ストリートファイターIV」シリーズでは強豪さくら使いとして名を馳せていた,香港屈指の格闘ゲーマー。とくに操作技術に定評があり,CPT上半期からテクニカル要素の強い春麗を使いこなしての活躍を見せてきた。同じ香港勢であるTse4444選手,及び欧州のCCL選手の辞退により本戦開幕直前に急遽参戦が決まったが,初戦はEVO覇者Infiltration。このチャンスをどこまで活かせるか |
■第2試合
RB|Luffy選手(フランス) ・主な使用キャラ:レインボーミカ ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:455pt(16位) EVO2014「ウルトラストリートファイターIV」部門をローズで制したフランスのパッド派RedBullアスリート。ナッシュを使用していた初期はあまり結果が出せていなかったものの,ミカにキャラ変更を行うと欧州勢の集う地元大会で圧倒的な強さを発揮し,欧州地区ランキングでは堂々の1位に。ローズ時代にならした守りの上手さは,攻めキャラのミカとなっても健在だ |
マゴ選手(日本) ・主な使用キャラ:かりん ・参加資格:アジア地区代表者決定戦優勝 ・総獲得ポイント:426pt(17位) “知識の泉”と称されるほどの知識量を誇る,日本を代表する格闘ゲーマーの一人。ストVでは世界屈指のかりん使いとして活躍。日本で行われたランキング大会「Well Played Cup」ではウメハラ選手を倒して優勝を果たしたほか,最後のプレミア枠であるアジア地区代表者決定戦も優勝と,とくにアジア地区の大会で抜群の成績を残してきた。初戦は「苦手意識がある」というミカが相手となったが,この苦境を跳ね除けられるか |
■第3試合
MOV選手(日本) ・主な使用キャラ:春麗 ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:600pt(8位) 「ストリートファイターIII 3rd strike」屈指の春麗使いとして知られる,ゲーミングハウスとき○荘主宰。ストVでも春麗を駆り,EVO2016では5位タイという好成績を残したほか,下半期には積極的に海外遠征へと繰り出し,スペインでのSonic Boom Summer Edition,ドバイでのGeek Weekend,ポーランドのFighting Games Challengeといったランキング大会で見事優勝を飾っている |
F3|Brolynho選手(ブラジル) ・主な使用キャラ:ネカリ ・参加資格:中南米地区ポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:305pt(26位) 「ウルトラストリートファイターIV」時代にはibukimanというリングネームを使い,その名の通りいぶきで活躍していたブラジルの強豪。ストVではネカリを使用し,中南米の大会で安定した成績を収めており,地区ポイントランキングでの出場権獲得を果たした。CPT認定大会ではないものの,ESL ONE NEW YORK The Brooklyn BeatdownではあのInfiltration選手を破る大金星を成し遂げており,本大会でもダークホースと言えるだろう |
■第4試合
BST|ウメハラ選手(日本) ・主な使用キャラ:リュウ ・参加資格:欧州地区代表者決定戦優勝 ・総獲得ポイント:563pt(9位) RedBullアスリートであり,Twitchグローバルアンバサダーであり,そして新たにHyperXとのスポンサード契約を結んだ日本格闘ゲーム界の至宝。昨年度は準優勝を果たし,その賞金720万円をニューヨーク大学に全額寄付したことは語り草となっている。ストVでもトレードマークのリュウを駆り,精力的に海外大会へと参加。とくに下半期からは圧倒的な強さを発揮し,10月に行われた欧州地区代表者決定戦を凄まじい強さで制して参加資格を獲得。本戦に向けての仕上がりは相当なものと言えそうだ |
EG|K-Brad選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:キャミィ ・参加資格:Misterio選手辞退により中南米地区ポイントランキングでの繰り上がり ・総獲得ポイント:332pt(25位) Evil Geniusesに所属する北米を代表する格闘ゲーマーの一人であり,ウルIV時代から変わらずキャミィを使用,北米や中南米のトーナメントで上位争いに食い込んできた。中南米地区代表者決定戦ではDR Ray選手の後塵を拝したものの,ビザの問題によりMisterio選手が出場辞退となり,同地区ポイントランキングでの繰り上がりにより出場権を獲得 |
■第5試合
Liquid|NuckleDu選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:ガイル,レインボーミカなど ・参加資格:Canada Cup 2016優勝 ・総獲得ポイント:869pt(4位) 北米の名門プロチームTeam Liquidに所属する,アメリカの若きホープ。上半期は使用キャラクターが決まりきっていなかったものの,ガイルの練度を高めた下半期からはその勢いを増し,Canada Cup 2016にて北米選手としては実に2年ぶりとなるプレミア大会優勝を成し遂げた。さらに北米地区代表者決定戦ではときど選手を破って優勝を果たしている辺り,本大会でも要注目選手筆頭と言えそうだ |
WFX|XsK_Samurai選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:リュウ ・参加資格:北米地区ポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:202pt(32位) マルチゲーミングチームWinterfoxに所属するカリフォルニアの強豪。ストリートファイターIVシリーズよりリュウの名手として名を馳せており,ストVでもリュウを使用する。北米のランキング大会The Fall Classicや同地区のオンライン予選にて好成績を収め,北米地区ランキングで上位に着けた。初戦は東海岸のNuckleDu選手が相手だが,北米東西対決の結果や如何に |
■第6試合
RZR|Xian選手(シンガポール) ・主な使用キャラ:ファン ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:520pt(13位) EVO2013「ストリートファイターIV AE Ver.2012」部門を元で制した,シンガポールが生んだ天才。ストVでは弱キャラと評価されるファンを使いながらも,フランスのStunfestで5位タイ,中国のG-Leagueで準優勝など,プレミア大会を含む数々のトーナメントで唯一無二の素晴らしいプレイを披露してきた。初戦は「苦手意識がある」というケンが相手となったが,華麗な捌きに期待したい |
DNL|Chris Tatarian選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:ケン ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:386pt(21位) Julio選手,Brentt選手とともに“アメリカのケン三銃士”と称される南カリフォルニア出身の強豪ケン使い。攻守のバランスに優れたプレイスタイルが特徴であり,グローバルなプレミア大会での結果にこそ恵まれなかったものの,北米のランキング大会では常に上位の常連入りを果たしてきた |
■第7試合
Qanba Douyu|Xiao Hai選手(中国) ・主な使用キャラ:キャミィ ・参加資格:G-League優勝 ・総獲得ポイント:804pt(6位) EVO2014「THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX」部門の覇者であり,中国総人口・13億人の頂点に立つ格闘ゲーマー。ストVではキャミィを選択し,超人的な反応速度を武器に2つのプレミア大会――G-LeagueとSoCal Regionals 2016にて優勝を飾ったほか,Canada Cup 2016準優勝,CPTではないがESL ONE NEW YORK The Brooklyn Beatdown優勝という好成績を残している。日本のトッププレイヤーたちからの評価も高く,間違いなく優勝候補の一人として数えられるだろう |
PxP|ProblemX選手(イギリス) ・主な使用キャラ:アレックス,ベガ ・参加資格:欧州地区ポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:222pt(30位) 「ストリートファイターIV」シリーズでは欧州最強のセス使いとして知られていた,イギリスの強豪プレイヤー。上半期ではベガをメインキャラクターに据えていたが,下半期からはアレックスも使用,大胆な攻めを武器に欧州大会で安定した成績を残してきた |
■第8試合
EG|ももち選手(日本) ・主な使用キャラ:ケン ・参加資格:StunFest 2016優勝 ・総獲得ポイント:528pt(12位) Evil Geniusesに所属し,「ウルトラストリートファイターIV」でのEVO2015,Capcom Cup 2015連覇を成し遂げた日本が生んだ天才。5月にフランスで行われたプレミア大会Stunfestの決勝にてふ〜ど選手を破り,日本人選手としてはもっとも早いタイミングで本戦出場権を手に入れた。その後もアメリカのCEO2016やシンガポールのSEAM2016といったプレミア大会でTOP3入りを果たしており,王座奪還への調子は上々と言えそうだ |
MD|MisterCrimson選手(フランス) ・主な使用キャラ:ララ,ダルシム ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:361pt(22位) 「ウルトラストリートファイターIV」ではC.ヴァイパーを使い,「GUILTY GEAR Xrd」シリーズなどもプレイするフランスの格闘ゲーマー。ストVではCPT初のランキング大会であるCannes Winter Clashをララで制し,その名を世界に知らしめた。また,オフェンシブスタイルなダルシムも使いこなし,欧州地区のランキング大会ではLuffy選手やCCL選手に次ぐ成績を残している |
■第9試合
ときど選手(日本) ・主な使用キャラ:リュウ ・参加資格:Community Effort Orlando 2016優勝 ・総獲得ポイント:1048pt(2位) 論理的な攻略とストイックなやり込みで数々の結果を残してきた東大卒格闘ゲーマー。ほとんどのプレミア大会で優勝争いに食い込んでおり,とくにアメリカのCommunity Effort Orlando 2016では好敵手Infiltration選手を破り優勝。さらにはシンガポールのSouth East Asia Major 2016を制したことで,日本人選手としては唯一となるプレミア大会2タイトル覇者となった。獲得グローバルポイントでも2位に着けており,本戦での活躍にも期待がかかる |
GAM|DR Ray選手(ドミニカ共和国) ・主な使用キャラ:バルログ ・参加資格:中南米地区代表者決定戦優勝 ・総獲得ポイント:88pt(32位) PlayStation 4純正パッドを手に,爪有りをメインとしたバルログで戦うドミニカ共和国出身のプレイヤー。中南米地区代表決定戦にて北米からの使者K-Brad選手を決勝戦で撃破し,本戦出場権を獲得した。グローバルな大会への参加経験は少なめだが,中南米産バルログがときど選手相手にどのような試合を見せるのか,ぜひ注目してみよう |
■第10試合
E・G・O|えいた選手(日本) ・主な使用キャラ:ケン ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:482pt(15位) 類まれな攻めのセンスと思い切りの良い昇龍拳を武器に,EVO2016での7位タイ,South East Asia Major 2016の3位など数々のプレミア大会で上位に食い込んできた日本のケン使い。Capcom Cup 2016の開催に合わせ,恵比寿南法律事務所,GameWith,オモロキの三社からスポットでのスポンサードを獲得したが,初陣の相手は同じ日本人かつ元同門でもあるGO1選手。その結果や如何に |
CYCLOPS OSAKA|GO1選手(日本) ・主な使用キャラ:春麗 ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:414pt(18位) 「メルティブラッド」シリーズを始めとする“アニメゲーム”屈指の強豪としても知られる,関西が誇るマルチプレイヤー。圧倒的な反応速度を活かしたプレイングは“反応でハメている”と称されるほどであり,EVO2016にて4位,中国のG-Leagueで3位と輝かしい成績を残してきた。11月にはCYCLOPS OSAKA athlete gamingと契約し,念願のプロゲーマーとなった |
■第11試合
ZOWIE|GamerBee選手(台湾) ・主な使用キャラ:ネカリ ・参加資格:Japan Cup 2016優勝 ・総獲得ポイント:732pt(7位) 「ストリートファイターIV」時代は世界最強のアドン使いとして輝かしい活躍を果たしてきた台湾の英雄。その勝負強さと土壇場での胆力はストVにおいても健在であり,TGS2016にて行われたJAPAN CUP,その翌週にイギリスで開催されたEGXと2つのプレミア大会で連覇を果たしている |
EG|Ricki Ortiz選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:春麗 ・参加資格:北米地区ポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:400pt(19位) Evil Geniusesに所属し,Justin Wong選手らとともにアメリカの格闘ゲーム界をけん引してきたベテラン。生来の反応速度を活かした,早い展開の中での大胆な選択肢を得意とする。北米地域のランキング大会に精力的に参加し,ニューヨークで行われたDefend the NorthではNuckleDu選手を破り優勝を手にした |
■第12試合
FOX|Julio Fuentes選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:ケン ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:548pt(10位) プロゲーミングチームEcho Foxに所属するカリフォルニア出身のプレイヤー。北米ケン三銃士の中でも随一のオフェンス力を誇り,Texas Showdownをでの優勝を始め,アメリカのランキング大会で数多の熱戦を繰り広げてきた |
YDL|ゆかどん選手(日本) ・主な使用キャラ:ナッシュ ・参加資格:CCL選手辞退によりグローバルポイントランキングでの繰り上がり ・総獲得ポイント:346pt(24位) 日本屈指のナッシュ使いとして知られる,YOUDEAL所属のプロ格闘ゲーマー。「ストリートファイターIV」時代は知る人ぞ知る香川の強豪だったが,ストV発売とともに上京するとその才能を爆発的に開花させ,EVO2016にて快挙とも言える3位入賞を果たした。CCL選手の辞退により手に入れた本戦出場のチャンスを何処まで活かすことができるかに期待したいところ |
■第13試合
EG|Justin Wong選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:かりん ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:984pt(3位) ももち選手やRicki選手たちとともにEvil Geniusesに所属するプロ格闘ゲーマーであり,「ストリートファイター」シリーズを始め,「Marvel vs. Capcom」シリーズなどの活躍で北米格闘ゲームシーンを文字通り引っ張ってきたアメリカのカリスマ。出場した北米ランキング大会の大多数で優勝を果たしており,Infiltration選手,ときど選手に次ぐグローバルポイントを叩き出した |
HORI|Sako選手(日本) ・主な使用キャラ:春麗 ・参加資格:アジア地区ポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:173pt(35位) 圧倒的なやり込みで培われた芸術的なコンボ選択から「攻めの匠」「最強の矛」など数々の異名を取る,Team HORI所属の西のカリスマ。兼業プロゲーマーという立場もあってかCPT認定大会の出場数こそ多くはなかったものの,下半期には唯一無二とさえ言えるほどに春麗を仕上げ,見事アジア地区ポイントランキング上位に食い込んだ。初戦は日米カリスマプレイヤー対決となったが,どんな試合が見られるのだろうか |
■第14試合
YOUDEAL MJS|ハイタニ選手(日本) ・主な使用キャラ:ネカリ ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:492pt(14位) 「クレイジーラスカル」と称されるほどの攻めの切れ味を誇る,関西出身のプロ格闘ゲーマー。プレミア大会の優勝にこそ恵まれなかったものの,常に上位争いに絡む安定感を持ち,またオーストラリアで行われたBattle Arena Melbourne 8ではももち選手を破って優勝を果たすなど,爆発力も十分。アメリカ最強ダルシムとの初戦にも要注目だ |
PG|Filipino Champ選手(アメリカ) ・主な使用キャラ:ダルシム ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント: EVO2012「ULTIMATE MARVEL vs. CAPCOM 3」部門を制した,北米のスタープレイヤーの一人。ストVではピーキーなダルシムを選択するも,アメリカ勢でも屈指と言えるほどのやり込みと攻略能力により,北米ランキング大会の上位常連入りを果たしてきた |
■第15試合
RZR|ふ〜ど選手(日本) ・主な使用キャラ:レインボーミカ ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:804pt(5位) 古くは「バーチャファイター」のトッププレイヤーとして知られ,EVO2011をフェイロンで制したほか,「ガンスリンガーストラトス」シリーズなどでも結果を残している日本屈指のマルチゲーマー。ストVでは投げキャラのミカを使い,世界最高峰の状況判断能力を武器に,Stunfest,G-League,EVO2016と3つのプレミア大会で準優勝を収めている |
Ryan Hart選手(イギリス) ・主な使用キャラ:ケン ・参加資格:欧州地区ポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:275pt(29位) Capcom Cup 2014にてももち選手と壮絶な死闘を繰り広げた,欧州格闘ゲームシーンを代表する古参プレイヤー。古豪ならではの勝負勘の鋭さ,読み合いの強さはストVになっても健在であり,欧州地区の各大会で安定した成績を収めてきた。なお,イギリスで行われたプレミア大会,EGXではGamerBee選手との決勝戦の末,惜しくも破れて準優勝を果たしている |
■第16試合
BX3.TP-Link|Phenom選手(ノルウェー) ・主な使用キャラ:ネカリ ・参加資格:Dreamhack Summer 2016優勝 ・総獲得ポイント:546pt(11位) プレミア大会であるDreamhack Summer 2016にて,マゴ選手,ウメハラ選手,ふ〜ど選手といった日本人の強豪を蹴散らして優勝を果たし,本戦出場権利を獲得したノルウェーの若きオンラインファイター。ランクマッチのやり込みで培った勝負勘は凄まじく,無敵技である「猛る灯火」のヒット率はかなりのもの |
GGP|かずのこ選手(日本) ・主な使用キャラ:キャミィ ・参加資格:グローバルポイントランキング上位 ・総獲得ポイント:349pt(23位) Capcom Cup Finals 2015をユンで制し,賞金約1500万円を獲得したTeam:GODSGARDEN所属のプロゲーマー。ユン時代に打ち込み続けてきた的確な“ダイブキック”は唯一無二と言えるほどであり,タイトルがストVに変わってのちも,キャノンストライクを持つキャミィで屍の山を築いてきた。ヨーロッパの新星Phenom選手との初戦では,どちらの当て勘の良さが上回るか |
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(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.
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