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ブドウ

ブドウ(葡萄)の栽培!育て方のポイントや苗木の植え方は?

秋の味覚の代表的なフルーツの1つとして知られるブドウ。旬になると、ブドウ狩りに出かける方も多くいます。そんなブドウを自宅で収穫できたら、ステキだと思いませんか?広いスペースが必要で、家庭での栽培はむずかしいのではないかと思われがちですが、品種をしっかり選べば鉢植えでも育てられるんですよ。今回は、そんなブドウの栽培について、育て方のポイントや剪定、苗木の植え方をご紹介します。

ブドウ(葡萄)の育て方のポイントは?

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品種をきちんと選び、日当たりと風通しのよい場所に植え付けることが、おいしいブドウを育てるポイントです。また、その年伸びた枝の基部から4~6節目に実が付くので、伸び具合を見ながら摘蕾摘果をしていくとよいですよ。

ブドウの品種には、ヨーロッパ種とアメリカ種、二つの交配で生まれた欧米雑種があります。このうち、日本の気候には欧米雑種の品種が合っています。

ブドウ(葡萄)の苗木の植え方は?鉢植え・地植え別

ブドウ ぶどう 葡萄

ブドウの苗木は、10~4月が植え付けの適期です。寒さにあまり強くないので、寒冷地は3~4月に植え付けると失敗が少なくすみますよ。また、接木苗を使うときは、接いでいるところが埋まらないよう注意してください。

鉢植え

ブドウの鉢植えは、デラウェアなど中~小粒の品種が向いています。植え付ける容器は、7~10号の大きめの鉢を使ってください。

  1. 容器の底が隠れるくらい鉢底石を入れる
  2. 市販の果樹用の培養土か、赤玉土6:腐葉土3:パーライト(または川砂)1の割合で混ぜた土を容器の1/3ほど入れる
  3. 苗木をポットから取り出したら傷んだ根を切り詰めて、放射状になるように土の上に広げる
  4. 苗木を手で支えながら、周りに土を入れていく
  5. 土を上から手で抑え、苗木を安定させる
  6. リング支柱を使い、あんどん仕立てにする
  7. 培養土以外のときは、肥料を土にふりかけて、上から土を被せる
  8. 苗木を2~3芽ほど残して水平に切る
  9. 鉢底から流れ出るくらい水をたっぷりと与えて完了

地植え

日当たりと水はけのよい場所を選びます。土質は特に選びませんが、極端にやせているようであれば植え付ける前に土へ完熟堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。また、植え付ける前に苗木はポットから取り出して、水を張ったバケツで1時間ほど吸水させておきます。折れている根や太い根、傷んでいる根は、吸水後に切り戻しておきます。

  1. 直径と深さが50~60cmくらいの穴を掘る
  2. 根を広げるように植え付ける
  3. 掘り上げた土の半分に腐葉土や油粕などを混ぜて植え穴に戻す
  4. その上から何も混ぜてない土を被せる
    5. 支柱を立て、5芽ほど残して幹を切り詰める
  5. 土を上から抑えて苗木を安定させたら、たっぷり水を与える

ブドウ(葡萄)の水やり、肥料の与え方

ブドウ ぶどう 葡萄

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。地植えは、一旦根付いてしまえば水やりは特に必要ありません。ただ、夏に日照りが続き、土が乾くようであればたっぷり水を与えてください。

肥料の与え方

鉢植えは、2月、6月、9月にゆっくりと効く緩効性化成肥料を与えます。地植えは、10月下旬~11月上旬にと3月の1回有機質肥料か化成肥料を株元に与えるとよいですよ。

ブドウ(葡萄)の手入れ!芽欠きや剪定の時期と方法は?

ブドウ ぶどう 葡萄 誘引

芽欠き

植え付けて1年目のブドウの苗は、強い芽を2~3本ほど残してあとはカットします。そして、植え付けて2年目、40~50cm程度に新梢が伸びたら、強い方を1本残します。

また、春になると、1ヶ所からたくさんの芽がでてくるときがあります。そんなときは一番キレイなものだけを1つ残して他は書き取っていきましょう。落葉までに発生した脇枝は、早めに根元から切ってしまうとよいですよ。

剪定

6月と12~2月の冬季に行います。6月は、新梢が伸びて葉っぱが茂る時期です。幹の日当たりが悪くなるので、実がなっていない枝を中心にして脇枝を切り戻していきます。また、枝が混み合った部分も切り落として、強い枝よりも弱い枝を残すようにします。

12~2月の剪定は、春から伸びた新梢に実を付けさせるために、きちんとした樹形に仕立てていきます。一般的には、全ての枝を基部から1~2節残して切る短梢剪定か、ほとんどの枝は切り詰め、数本だけ4~5節もしくは7~8節で切る長梢剪定にしていきます。このとき、フェンスなどに誘引してやるとキレイに仕立てられますよ。

ブドウ(葡萄)の収穫の時期と方法は?

花房の整理

咲いた花を全て結実させては、実が付きすぎてそれぞれに十分な栄養が回りません。開花しはじめの頃に、花房を切り詰めていきます。デラウェアなどの小粒種なら葉っぱ20枚に1房、巨峰などの大粒種は葉っぱ30枚に1房を目安にしてください。

袋かけ

雨や風による実の傷みを防ぐほか、虫や鳥に食べられないようにできます。通常は実全体に袋をかけますが、上部だけ覆うキャップでもよいですよ。

収穫

品種によってさまざまですが、8月初旬~10月初旬が収穫時期です。房全体が色づき、香りを放ちはじめたら、房先の実を食べてみてください。甘みが十分であれば、房の上の枝をハサミで切り取って収穫しましょう。1房ずつラップや新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存すれば、1週間くらいは日持ちしますよ。

ブドウ(葡萄)の栽培で注意する病気や害虫は?

ベト病、晩腐病、黒とう病などの病気にかかりやすいです。いずれも、薬剤を散布して防除を徹底しつつ、枯れた葉っぱや枝などをこまめに摘みとっていくことが感染源を減らすポイントになってきます。梅雨など蒸れやすい時期にかかる病気が多いですよ。

また、ブドウトラカミキリやブドウスカシバなどの害虫にも要注意。特にブドウ寺カミキリは、梅雨入り前に新しく生えた枝を枯れさせ、実が付かなくなってしまうので、注意してください。見つけたときには株全体に広がっている可能性が高いので、8~9月の産卵期と2~3月の休眠期に薬剤を散布して予防していください。

自宅でブドウ(葡萄)を栽培して収穫を楽しもう

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ブドウは、ブドウ糖や果糖、クエン酸が豊富に含まれており、疲労回復や栄養補給に適しているほか、ポリフェノールの宝庫といわれています。中でもレスベラトロールは若返りの成分といわれており、美容界でも注目を集めています。自宅で栽培を楽しみ、秋にはブドウ狩りをして、おいしく楽しく、健康的に冬を迎えられるとよいですね。