札幌税関支署が発表した10月の札幌税関支署貿易概況で、輸出額は前年同月比60%減の5億2359万円だった。中国向けの需要が高いホタテの不漁が響き、魚介類が大幅に減った。輸入額も50%減の11億円。ロシアのサケ・マス漁規制で、ロシアからのサケ・マスの輸入がゼロだった。
輸出を品目別にみると甲殻類・軟体動物が8割減。輸入ではサケ・マスが9割超減った。同支署は「ロシアの規制のほか、輸入業者が(同支署管轄外の)札幌以外で受け入れを増やしている影響もある」とみる。
1~10月までの累計では輸出額が前年同期比22%減の45億円、輸入額が20%減の149億円だった。