今の仕事を始めてから、集中力が続かずになんとなくサボりたくなると、私はスカイスキャナーで航空券の料金を調べ、「有休を取り、この期間で休めばこの国に行けるのでは?」と真面目に仕事をしているフリをしながら考えるようになった。
言ってしまえば、現実逃避であり、ただの妄想や想像のひとつだ。もっと正直にいうと、真面目に働きたくなくて。周囲の人間が、パソコンとにらめっこをしながら仕事をこなしている中で、自分ひとりだけが違うことを考え、ワクワクしている、という状況や簡単な背徳のような感覚がとてつもなく好きだった。
そこで、いつも私が現実逃避の候補に挙げるのが、インドだ。インドはいい。食べ物は殆どカレーだし、必ずお腹は壊すし、そこら中に牛がいるし、男尊女卑の国なのでセクハラめちゃくちゃされるし、行く度に「インド滅びろ!この国ごと滅してしまえ!」と思うのだが、やっぱり私はこの国が好きで、「次はどこの地方に行こうかな?」とついつい考えを巡らせてしまう。仕事中に。
社会人、辛くない?旅行全然行けなくない?というか、金めっちゃ使っちゃわない?
年末は国内、来年GWはキューバに行くということで私の大好きなインドにはなかなか行けないので、今から行ったことのある都市を紹介しつつ、思い出を振り返っていこうと思います。私の妄想旅行と思い出語りにお付き合いください。1周はまだできていないのですがトータル2か月以上滞在していて、どうせ長いです。それはいつも!!!15000文字くらい!すみません。
目次
- なぜ、インドに行こうと思ったのか?
- デリー
- アーグラー
- ジャイプール
- バラナシ
- コルカタ
- シリグリ
- ダージリン
- カジュラホ
- エローラ
- アジャンター
- ムンバイ
- ゴア
- ハンピ
- バンガロール
- マドゥライ
- カーニャクマリ
- コーチン
- インドへ行くにあたって
なぜ、インドに行こうと思ったのか?
まず、「なんで女の子なのに、インドにひとりで行ったの?馬鹿なの?英語話せるの?」などと様々なことを聞かれるのですが、短く言うと「趣味だから」の一言に尽きます。
大学生だった私は、HISのパッケージツアーで友人と韓国、ベトナムと観光にショッピング、そしてご飯に心ときめかせていました。しかし、協調性のなさと性格の適当さ、他人と長時間一緒にいなければならないストレスからか、「あ、一人がいい。私、一人で旅行したい」と思うようになりました。
そんな中、11月のある日。講義中に教授の話を全く聴かずに「冬休みはどこに行こうか?」「このタイミングで一人旅か!?」と、色々な旅行ブログやスカイスキャナーなどを読み漁る内に、増してくるのは旅行欲。そこで私は、一つの考えに行きつくのです。
「一人旅か……インドじゃね?」
と、思い立った吉日。その場でスケジュールを組み、ほとんどノリで行くことを決めました。この時は、インドがあんなにも摩訶不思議な国だとは知りませんでした。
本当は、タイでも良かったんですけどね。いい国だし、そんなに危なくないですし。「タイか?インドか?」を考えた時、なぜか魅力に欠けたんですよねえ…。
行く前は、「絶対にお腹を壊す」「レイプ大国」「大麻が簡単に買える」「行方不明者が異常に多い」など、怖い話ばかりを聞いていて不安で不安で仕方なかったのですが、なんだかんだ危ない目にも合わず、無事に帰ってこられてよかった…。
今思えば、この時に決断したからこそ、卒論のテーマは「インド人女性はなぜ現代でも民族衣装を着るのか?」とかなんかそういうのをめっちゃそれっぽく書いた奴だし、就活辞めてフリーターやりつつ貯金して20か国くらい色んな国を見て回れたのかなあ、なんて思っていたりもします。別にその後の生活に何も影響はないけど……。
因みに、私は勉強が嫌いだし日常生活で英語を使う機会が全くないので、旅行に行きつつ色々な人とコミュニケーションを取ることによって覚えていきました。簡単な自己紹介と、自分に関する話(家族とかどんな仕事をしているのか?とか)しか出来ませんが、まあ、なんとかなります。というか、一人だからなんとかしなきゃ死にます。
では、本題。
デリー
まずは、パッケージツアーで行くにしても一人旅で行くにしても必ず訪れるであろう、首都デリー。他のムンバイやコルカタも行けるけど、なんだかんだ中国辺りを経由してデリーに向かう航空券が一番安かったりする。因みに時間や航空会社を選ばなかったら5万円前後です。時期にもよりますが…。
結論から言うと、デリーは特に何もないので観光しなくていいです。
ガイドブックなどでは、インド門、ラール・キラー、ジャマー・マスジットなどが紹介されていますが、もっとすごい世界遺産なんて腐るほどある。ここに用事がなく何日も滞在するのであれば他の都市に行くべきかな?と個人的には思います。一番初めに行く場所なので、驚くことは多いんですけどね。インドには、もっとポテンシャルが秘められているんだぜ!って感じ。
ただ、ジャマー・マスジットへと立ち寄った際にたまたまお祈りを見ることができたのはよかった。他の国のモスクだとお祈りの時間は他の宗教徒は追い出されるのですが、なぜかここは放置…ただバレなかっただけ?謎である。
空港のトイレは、オリジナリティー溢れる感じで可愛いですよね。
しいておすすめするのであれば、コンノート・プレイスというインドの富裕層が行くところですかね…日本でいうと銀座みたいな場所。汚いインドを見て回った後に行くと、別世界すぎて感動するので。最終日に余ったお金でかわいいお土産がたくさん買えます。
美容室(?)も、こんな感じです。
これはなんですかね?水道屋さん?
インドは、店員にやる気のない感じも最高なのですが、ひとつの店が売っているものの範囲が狭すぎて、なかなか面白いです。ここも然り。
長期間旅行をしていると友達がめちゃくちゃ増えるのですが、なかなか日本帰ってきてからは会えずじまいだったりします。連絡もしないしねえ。しかし、この旅行の最終日にオールドデリーという宿やレストランなどが集まっている地域でたまたま声を掛けてくれた、大阪に住む同い年の人とは未だに連絡を取る。そして、お互いが大阪・東京にいて時間がある時にご飯を食べたりしている。ただ一緒に街中をフラフラしてカフェでラッシー(ヨーグルトドリンクみたいな奴)飲んだだけなのに。不思議な縁だ。
アーグラー
うおおおおおお!タージ・マハル!!!この美しき左右対称よ!!!ここは本当に凄かった。建造物を見て、泣きそうになったことなんて未だかつてありませんでしたが、門をくぐってこの光景が目の前に広がった時の鳥肌の立ち方は凄まじかった。
ただ、チケットがめちゃくちゃ高い。外国人だと1500円くらいします。足元見やがって、チクショー!因みに現地人だと50円くらい。この差よ…。
インド国内で最も人気であろう観光地なので、めちゃくちゃ治安が悪いです。結構危ない目に合っている人も多い印象があります。数年前に日本人大学生の行方不明者が出たのもここ。
インド北部の移動はほどんどが列車なのですが、インド初心者である私は現地の人にチケットを取ってもらうというスタイルを取っていました。現地旅行会社の人に「こういうスケジュールで回って、アーグラーに一泊したいんだけど」と伝えたところ「あんなところ、見どころも別にないし治安悪いからあんまりいない方がいいよ」と言われました。そういうところです。女の子1人で泊まると、インド人がひっきりなしにドアをノックしてくるので眠れなかった、という話も聞いたことがある。
ゲートに辿り着くまでも、リキシャー(バイクの簡易タクシーみたいな奴)の客引きや「タージ・マハル?今日休みだよ?」と他に誘導してくる胡散臭い若者、物乞い、暇な奴、なんか訳の分からん奴が死ぬほど寄ってきます。段々苛立ちが募って殴りたくなります。この人々のうっとおしさに負けてはいけません。
見てください。この人の量。
世界各国からはもちろん、インド人庶民(特に南の人)からも「一生に一度見に行けたらなあ」と特別な場所と思われているらしく、ディズニーランドのアトラクションくらい人人人、人が凄いです。
家族旅行なんですかね?因みに、インド人は写真が大好きなので「私のことカメラで撮ってくれよ!」という老若男女がたくさん寄ってきます。撮り終わった写真を見せてあげると満足する。そういう可愛い一面もある。モロッコ・マラケシュのフナ広場やエチオピアのムルシ族に「写真撮ってよ!」と言われるがまま撮影すると、金取られますからね。
マラケシュのフナ広場。歯売ってた
因みにムルシ族は子供の方が単価が安い というかまあまあ高い金払って写真撮ってるんだから唇に皿付けておくれよ。
タージ・マハルはお墓なので、写真NGでした。内部は何もなく、白い空間が広がっています。
ここから見る朝日とか夕日は素晴らしいみたいなんですけどね。次回行くことがあればじっくり見てみたい。
ここはアーグラー城というタージ・マハルから歩いてすぐの城。タージ・マハルへの入場チケットを持っていれば入れるとのことなので…。アーグラー、やることなくてまじ暇だったんだよなあ。韓国人の友達が出来て、お互い英語全然出来ないのにずっとワンピースの話をし、お互いの言語の下ネタを教え合っていたわ。
サルだっています。サルにはここが世界遺産かどうかなんて関係ありません。結構人に慣れているみたいで、普通に威嚇してきます。めっちゃ怖い
アーグラと言えば、ジョニーズ・プレイスというお店のオムライスが値段も安くて美味しかったです。有名みたい。嘘か誠かタクシーの運転手には「あそこ、食中毒めっちゃ出るからやめておいた方がいいよ」と言われました。まあそんな感じの店内だし、ラッシーも乳製品なのに使い古された汚いペットボトルに入っていたんですけど。私は平気でした。何故ならこの時点ですでにお腹を壊していたから…。
ジャイプール
通称ピンクシティ。街中が同じ色をしています。インドはどこでも街並みが素敵だ。
田舎だと、自分達で家を建てるらしい。家を建てることが出来て、やっと一人前の大人と認められるとかなんとか。
ここと、デリーやアーグラーと並び、観光地として「ゴールデントライアングル」と名前がついています。なんとなく移動がしづらくて好きじゃない人も多いのですが、私は好きな街でした。
世界で一番美味しい(らしい)ラッシーが飲めたり、インド最大規模の映画館があったりします。
因みにここのラッシー屋、あまりにも有名になってしまったからなのか、両隣に同じ名前のラッシー屋が立ち並んでいて結構だましてきます。真ん中です、真ん中!!!めっちゃ美味しかったです。
カレーも当たり前に美味しい。「毎日カレーで飽きないの?」と聞かれますが、インドのカレーは信じられないくらい種類が多いし、店でも味が違ったりするので毎日食べても全然平気です。まあ、飽きたら中華料理屋入ればいいしね。中華料理は全世界どこにいても大体食べられる。これはマッシュルームとトマトのカレーかな?少し高めのレストランで500円くらいですかね。
日本でインドカレーを食べるとなると必ず顔くらい大きなナンが付いてきますが、本国でのナンは高級品扱いなのです。左にあるのはチャパティ。大体チャパティ。
いい写真…。
ジャイプールに着いてから一日中歩き回り、気が付いたら迷子に…。色んな人に道を聞くも、インド人は嘘をつく(インドマナーだと、何か知らないことを聞かれても「知らない」と言うと失礼にあたってしまうらしい)慣習があり、なかなか目的地に辿り着けず、苦戦しておりました。
すると、青年が「え?送っていくよ」と言ってくれ、バイクで送ってもらうことになりました。「いくら払えばいいんだろうか…というか何も考えずに乗ったけど、変なところ連れて行かれる?というか、これって拉致?強姦?え?死ぬ?」と考えているも無事に目的地まで送ってくれ、お金を渡そうとするも「え?いらないよ」と輝く笑顔で言われたのでした…。
この時まではインド人が本当に怖くて、「自分の話や常識が通じないだろうし、絶対に信用してはならない人たち」みたいな感覚だったんですけど、「相手も普通の人間だし、考えていることもさほど変わらないのかもしれない」と思うようになってきました。
観光だけではなくて、現地の人と関わったり話したりする、という旅の新しい楽しみ方ができるようになったのも、この街がきっかけ。
そして、余りにもしつこいインド人は日本語でキレると諦めてくれると知ったのもこの辺りです。信じられないかもしれませんが、インド人は無視していてもずっとついてきますし、ただついてくるだけではなく、最後に「ガイドしたんだから料金を払え」とか言ってきますからね。日本人は優しいと思われているのか、男尊女卑の国だから女性に本気で怒られる機会がないからなのか、結構ガチめにキレると諦めてくれます。断る勇気、大切。
ここで、私の両親よりも年上の方々と知り合い、ご飯をご馳走になったりツアーに同行させてもらったりした。普段会わない人と知り合えるのも旅の醍醐味。楽しかったなあ…。
この写真は結婚式の準備の様子なのですが、インドでの結婚式はめちゃくちゃ金がかかっている。派手な結婚式がその家系のステータスになるので。しかも、全て花嫁側の家族持ちです。ダウリー問題と言います。今はもしかしたらもう少し改善されているかもしれないけれども…。
因みに、インドの結婚式は招待状も何もいらず誰でも出席できるので、ご飯食べていて仲良くなったおっさんにいきなり「俺の姪っ子の結婚式が今夜あるから来てくれよ!」と誘われる。いいんか~い!タイミングが合わず出席したことがないので、いつか行ってみたいですねえ。めちゃくちゃ楽しいみたいなので。
風の宮殿。夕方くらいに行くといい感じに日が差して、ステンドグラスが凄くきれいだった。
野良牛もそこら辺にたくさんいますよねえ~…。
今はもうびっくりしないけど、こんなにたくさん野良牛がいるところを見たことがなかったから、結構衝撃的だったし大爆笑してしまった。面白くて。だって牛が道端にいるってそんなことある?
市場とか、お店を覗くのもなかなか楽しくて好きです。というか、どの街に行っても必ず市場は見に行っている気がする。地域でも売ってるものが違っていて面白い。
この2枚目は、サリー売り場なのですが、花嫁道具にでもするんでしょうかね。
ここでは、チェコ人とも仲良くなり街を案内してもらったりご飯をご馳走になったりしました。「君はもっと英語を勉強した方がいいよ」と言われたことも含めて、とてもいい思い出。ジャイプール(というかインド)は宝石がよく採れるところなのですが、このチェコ人は宝石輸入会社の社長らしく、宝石の見分け方とか穴場スポット、写真の撮り方など色々教えてもらいました。
日本人は休みが少ないからだと思うけど、2~3日で観光して次の街に行くっていう旅行パターンがほとんど。しかし、ヨーロッパの人ってひとつの街に1か月も2か月も滞在するんですよねえ…。このチェコ人も2か月ジャイプールに滞在していると言っていた。羨ましい。
バラナシ
はい!母なる河、ガンジス!ここは本当に面白い場所で、何度でも行きたくなります。バラナシに行くと「ガンジス川、入った?」と色々な人に聞かれますが、あんなもん生き物が入るところではありません。1回目の時、手だけ入った後4~5回石鹸で入念に手を洗ったにもかかわらず、見事に腹を下し、2週間くらい治りませんでした…。
私が聞いた今までで最悪なガンジスエピソードは、赤痢になって強制帰国、というものです。健康第一!友人がインド人と話していて「お前らはいいよなあ…ガンジス川に入っても下痢とかしないんだから」と言ったところ「いやいや!俺らも毎日下痢だから!」という答えが返ってきたそう。死体も流れてるしね!
ガンガー最上流アッシーガートにある「PIZZARIA」のバニラアイス付きアップルパイとLASSI CONNERのラッシーはめちゃくちゃ美味しいのでマスト。写真はないけど。
ガンガーは歩いているだけで楽しいです。日本語で話しかけてくる奴は大体詐欺師なのですが、中にはいい奴もいたり…。1時間くらいかけてガンガーの端まで歩いていると話しかけられることもなく、のんびりできます。朝のお散歩にはぴったり。人々がクリケットやサッカーをやっている姿も見られてイイ!
そしてボートの上から見る朝日は必見ですが、ボート乗り場でもかなりしつこく誘われるので、値切るのを忘れずに…。
今話題の大麻です。一応違法みたいですが、何故かここのお店だけは大麻ドリンクが買えることで有名。因みに私はやったことないし、やるつもりもない。絶対にハマるし、お金かかりそうだから…。
やっぱりカレーは最高!!!
インドでは当たり前に列車が時間通りに来ない。私は最長2時間程度だったのですが、12時間以上待たされることもしばしばあります。そんな中、インド社会も改善策を取ろうと、今の電車がどのくらい遅れているか?を教えてくれるHPとアプリを新設しました。遅延を改善するのではなく、あくまで客に合わせてもらう、みたいな姿勢が最高だ!!!
割とギリギリに駅に着いた時に、「え?ギリギリに着いた?大丈夫だよ〜急がなくて。ここはインドなんだから!」と言われた時の頼もしさには肩の力がすっかり抜けてしまったし、時間に対する感覚が違うんだな、と思ったりした。
この環境に少しでも慣れてしまうと、日本の時間に対する正確さは本当に異常なんだな、と思います。何か問題がない限り1分も狂わないし。早くても遅くてもダメだからね……。
ついでに言うと、インドの満員電車よりも日本の満員電車の方が格段にキツい。
観光地なのでトラブルも多いしウザさも凄いんだけど、食・文化・伝統とか色々なものが混ざっていて、一番身近にインド人の生活が見れる場所なのかな、と思います。私は好きですね。 まじで「インド人全員死ね!!!国ごと滅びろ!!!」と思ったのもバラナシですが、なんだかんだ一番思い出深いのもバラナシ。
コルカタ
ボランティア施設があるのとヤギの屠殺が見られる以外にあまり印象がない街だなあ…。汚くて居心地よかったけど。話しかけてくる奴全員詐欺師だし、実際に騙された友達めちゃくちゃいるし。私は暇すぎて話に付き合っていた詐欺師に、何故かチャイを奢ってもらいました。
インド人は毎日毎日チャイを飲む。ゲロ甘いミルクティーみたいな奴。「チャイを飲むと落ち着くし、飲んでないとイライラする。麻薬みたいな感じ」とのこと。
街自体の発展はすごかったし、結構上品な方が多かったんです。何もないけど。
因みに私はこの街で(多分)ウイルス性胃腸炎にかかり、2週間くらいほとんど何も食べられない状態が続きます。上から下から水が出る。あとお腹がガスで膨れて、自分の体内から腐った卵の臭いがします。原因はいまだによくわからない。とてつもなくやつれた
コルカタも市場があるんだけど、クレイジーな物の売り方をしていてとてもよかった。
マラリアとかの予防接種を打ったのもコルカタ。意外かもしれませんが、インドの医療は最先端だし、日本よりもずっと進んでいるらしい。病院も小汚くて、そんな感じ全くしなかったんだけど。
シリグリ
ただ立ち寄っただけなので、特に記憶がない。ここに至るまではバスに何度か乗るんだけど、ネパール人と仲良くなって色々話をした…ような………。多分この写真もシリグリで撮ったものではない。道行くおっさんにおすすめされたレストランで食べるカレーがめちゃくちゃ美味しかった。
多分シリグリからダージリンに向かう時の様子なのですが、このような急こう配を6時間くらいハイエースに詰め込まれて突き進みます。さすが「ダージリン」とだけあって、この辺の草全部紅茶になるっぽい。因みに可愛いタイプの蒸気機関車が入っていたりする。ロマンス〜!!!
この辺はガードレールなどは勿論なく、事故もたまに起きる場所です。頼れるのはドライバーの腕前だけ!怖すぎる。
ダージリン
山の上にあるダージリン。どんなに汚いお店で紅茶を飲んでも美味しかった…。
また、私は11月末くらいにこの地を訪れてしまい、寒さで動けなかったのとウイルス性胃腸炎で死にそうだったので、あまり写真がない。
この写真をよ~く見るとわかると思いますが、どちらかと言えばチベット系の顔の人が多い。なのに、インド国籍。日本は島国だしひとつの民族しかないので、顔でどうしても国籍を区別してしまうけど、陸続きの国だと色んな顔・民族がいるから国籍に対する意識が低い気がしている。結婚は同じ民族間で行なっているんでしょうか?
色々問題はあるんだろうけど、そういう点でもとても面白い地域だった。
もうこの腹痛は薬を飲まないと治らない!と思い、薬局に駆け込み、もらった薬がこれ。ケミカルすぎる。色のヤバさもあり、飲んだ次の日には健康体に…。一体何が入っているんだ。
世界で3番目だか4番目に高い山も見に行きました。なんでももそうだけど、やっぱり1番しか注目されないよねえ。
冬の空気の澄んだ時期に行ったので、山と空の青さと朝日の橙色が、とても綺麗だった。日が出るまで寒すぎて死にそうになっていたけれど、このツアーで仲良くなったインド人にお菓子とかもらいつつ寒さをしのぐ。
ダージリン、特に何もないんだけどのんびりしていて過ごしやすかった。寒すぎて紅茶、チャイ、紅茶、チャイ…みたいな毎日でした。茶畑だらけなのもいいし、日本人もほとんどおらず。
腹痛により、美味しいご飯食べた記憶がまるでないんだけど、ちょっと中華っぽいご飯が多かったのが印象的。でかい肉まんとか食ったなあ。
カジュラホ
エロい遺跡がめっちゃあるところこと、カジュラホ!
こんなん絶対無理だろ!裂けるだろ!という体位ばかりでめちゃくちゃ面白かったです。昔々、街から男の人がいなくなってしまい、呼び戻すために建てられたとか聞きましたが。
また、街中に遺跡がぽつりぽつりと点在していて、ここで暮らす人たちの生活の中に遺跡が存在していて、そういう生活が見ることができるのはいいですね。ただ、子どもの物乞い(というか「外国人は何かくれる」という遊び的な感覚だと思う)がしつこすぎてすごかったし、いつまでも追いかけてくる。私たちがインド人・ネパール人・パキスタン人・バングラディシュ人を見た目で区別出来ないように、あまりアジア人が来ないであろう地域で私達は「チャイナ!」とか「チン!」と呼ばれます。差別用語だけど、多分言ったらいけない言葉というのも知らないでただ興味本位で呼んでるだけなんだて思います。私も初めはめっちゃ嫌でしたが、もう慣れた。
ここの地域の子どもなんて凄くて顔を見るなりいきなり「マネー!」と言われます。こういう奴らが将来詐欺師になるんだろうか…。
家族旅行でも人気の地みたいだ。
インド人は家族を本当に大切にする。何があっても、家族が1番だし、生活の根底に家族の支えが必ずある。私自身があまりちゃんとした家庭で育って来なくて、家族を大切にする気持ちが人よりも薄い気がしている。だから、ここまで前のめりに家族愛を語られると家族の在り方とか血縁とか幸せとか、そういうものをいつも考えてしまう。家族ってなんなんだ…。
日本についてある程度知っているインド人と知り合って、暇つぶしがてら話をしていると「日本人はなぜすぐに離婚をするのか?」という話になる。インド人は親に決められた人と結婚しなければならないのに絶対離婚しないから、疑問なんだろう。インドの結婚は当人同士というよりも家柄で選ばれ、家族同士で繋がり合うみたいな感覚。1回紹介されただけの人と結婚!というのはよくあることみたい。離婚もまだまだ一般的ではないし、DVも問題になってますよね……。
「好き同士で結婚出来るのに、何故別れてしまうんだ?」と言われ、独身の私にもよく分からないし何も言い返せない……。
エローラ
遺跡。この奥に見えているの、全て遺跡。
ただ次に紹介するアジャンターの方が凄かったので今となっては別に…という感じがします。
壁画がここまできれいな状態で残っているいのは、本当に凄いらしい。
ここで、ホテルを確保するのに本当に苦労して、朝ごはん抜きかつめちゃくちゃお願いして安くしてもらったのを思い出すなあ…高級なところばかりなんだよねえ、なぜか。
遠足中の若者にも遭遇します。かわいいぜ。
アジャンター
この遺跡の一体何が凄いのかって、これ、一枚岩なんですよね…。
中もしっかり彫られていて、凄かった。カジュラホもかなり細かくて繊細ではあったけれども、ここは桁違いの凄さ。
目の前に崖があって、「ここ、遺跡掘ったらすごいんじゃね?」とか思います?発想力の勝利かよ……!人類に不可能はないのかよ…!!!という感じだ。
エローラ然り、この地域に行くと「あれ?もしかして私って有名人だったのか!?」というくらい子供から握手を求められる。「一緒に写真を撮って!」とも言われる。
あまりアジア人が来ない地域みたいで、珍しいんですかね?ヨーロピアンには寄り付きもしていなかった。頬とかもめちゃくちゃ触られました。
ムンバイ
これが駅!世界遺産になっている駅!!!スラムドッグ・ミリオネアの舞台になっている、駅!!!
ムンバイはまあ~物価が高い。宿も一泊3000円くらいします…。因みに他の地域は500円くらいのところに泊まっていました。設備がいい訳ではなく、全体的に高い。クッソー!!!
ただ目的地に行くためだけに1泊しただけなので、映画『PK』を見てご飯食べて、お散歩して公園でクリケット眺めていただけ…。しかし、この駅はすごかった。
暇すぎて、インド門にも行きます。ここも写真を撮る人が多くて、その光景を見ているだけでいい暇つぶしになりました。なんか船で島とか行けるっぽかったけど、あまり興味も湧かず、スルー。
バナナの皮で包まれた魚です。これは、珍しい調理法(ど忘れ)らしくめちゃくちゃ美味しかった。高かったけれども。
あと実は、さらにやることもないし金もないし、暇に暇が高じてインドのスタバに立ち寄るのですが、馬鹿な私は一眼レフカメラを置き忘れてしまいます。インドで物を落とすなんてまず戻って来ないのですが、この辺りは流石ムンバイ!ダッシュで取りに戻ると「ア!カメラ忘れた子だ~」と温かく店員に迎えられるのでした。スタバも高級カフェ扱いだから、普通に警備員が立っていたりします…味は普通のスタバ。ただ店内も無理に欧米に寄せていなく、写真とか絵画もインドっぽい感じで揃えていた。愛国精神というか、日本人みたいに欧米に憧れを抱くような気持ちはあまりないんでしょうかね?
ゴア
パリピの街、ゴア!!!ゴアはいいぞ。まずビールが安い。
インドは州によって法律が違うのですが、ここだけ酒税がかからないらしく、めちゃくちゃ安い!最高!
ゴアトランスというゴア発祥の音楽もある。ノリノリだ!!!深夜は毎日パーティーだ!!!私は絶対に行かなかったけどな!宿にいるヨーロピアンのノリについてくだけで大変だったんだ…。寝る前0時にEDMガンガン流しながら「ヘイ!今からビーチでパーティーがあるから一緒に行こうぜ!」とか言われても、そういう文化に慣れていないから無理なんだ。ごめんな。
そしてご飯も美味い!インド=カレーですが、ここはゴア。カレーを食べず、パスタや肉ばかり食べていた。
海も綺麗!!!
しかし、ここはインド。牛も犬もめちゃくちゃいる。
海に牛がいるの、めっちゃシュールですよね…。ちなみにエジプトやモロッコの場合、砂浜にラクダがいたりします。これもシュールですが、砂だし歩きやすいんですかね。
私は基本的にドミトリーというベッドが8つくらい置いてある大部屋に寝泊まりしているのですが、ゴアの宿でインド人の女の子とオーストラリア人の男の子がセックスしていてびっくりしました。
はじめは、「うわ、ないわ…。」とちょっとドン引きしていたのですが、インド人って基本的に婚前交渉がダメなんですよね。なのに、普通にオープンな感じでヤッててびっくりしたわ。インドも、富裕層は色んなところに留学していたりするし、性にオープンになっているのかな。
ハンピ
岩の街、ハンピ!ここはクソ田舎でスーパーも信号も病院もない街。だけど、過ごしやすくてなんだかんだ1週間くらい滞在しちゃったなあ。あとパンが美味い。
世界遺産もあったけど結局入ってないな…ここ。
ぼーっと夕日を見つつご飯食べたりして、かなり贅沢な時間の使い方をしたなあ。
この象は神の使いとして崇められているのですが、こうやって洗われている姿が可愛かった。ラクシュミーちゃんだったかな。象って本当に頭がいいんだ…と、この時に思ったのであった。
そしてこの聖なるちびっこヨーロピアンの好奇心よ!!!象にちょっかいを出すちびっこ、そしてその相手をする象使い。ショタ心がかき乱されました。
ハンピと言えば!!!このゴビライス…!
売り始めるのが3~4時と遅く、待っている時間が辛かった。しかし、辛くてめちゃくちゃうまい。このご飯食べにもう一度ハンピに行きたいくらいだ。
今後、私が家出をすることがあれば、ハンピにいると思ってください。それか、エジプトのダハブかネパールのポカラ。滋賀かも。
バンガロール
滞在したのに写真がない…!IT都市で、バス停がデカすぎて迷う。迷った。予定していたバスに乗れなくて死ぬかと思った。が、親切なインド人に助けてもらってなんとかなった。本当に旅行は金か時間をかければなんとでも出来る。
北のインド人は本当に殺意が湧くほどウザいのですが、南インドの人々は本当に優しい。騙してこない。心が美しいのだろう。北の人達と同じ「インド人」扱いされているのが可哀想なくらいだ。北のインド人のような奴らにはなるなよ。
マドゥライ
カーニャクマリ
やはりインドで撮る写真、好きなんだよなあ~…。
コーチン
これは、コーチン辺りで展開しているチェーンのレストランの制服。頭のターバンがニワトリのトサカのようになっていて非常にお洒落。
私はこの後、ヨルダンに向かうのですが、空港まで向かうバスが全てボイコットをしていたらしく、行くのにとても苦労をした。オーストラリア人のおっさんに「タクシーシェアしない?」と言われ、なんとかなったのであった…。
インドへ行くにあたって