開業当時思わせる木製板壁“復活” 解体中のJR羽後飯塚駅

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金属製の外壁が撤去され、開業当時を思わせる姿を見せた羽後飯塚駅

 新駅舎建設に向け解体工事が進められているJR羽後飯塚駅(秋田県潟上市飯塚)の駅舎で25日、約30年前の改修工事の際に設置された金属製の外壁が取り外され、89年前の開業当時を思わせる木製板壁の姿が現れた。建物全体は26日から解体が始まり、3日程度で姿を消す予定。

 羽後飯塚駅は、奥羽本線が全線開通してから22年後の1927(昭和2)年、近くに工場を構える小玉合名(現小玉醸造)の誘致により開業。駅舎は木造平屋建てで、外観は、当時の駅舎で一般的だった木製の板壁だった。しかし、30年ほど前に行われた改修工事の際、板壁を覆うように断熱材と金属製の外壁が取り付けられたため、当初の姿を目にすることはできなくなっていた。

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