映画スパイダーマンの中で用いられている有名な名言として「大いなる力には、大いなる責任が伴う(With great power comes great responsibility)」という一節がある。一部上場企業「DeNA」が運営する情報サイト・WELQ(ウェルク)が問題になった理由も全てここから説明する事ができる。
目次
DeNAのWELQ(ウェルク)が世間から集中砲火を浴びた理由
スパイダーマンはクモのDNAが入り込むことで、驚異的な能力を持った主人公がニューヨークの街を悪から守る物語である。
驚異的な力を手に入れた主人公は当初、その力をお金儲けのために使ったり、捕まえる事が出来るにも関わらず強盗を逃した結果、自身の大事な育ての父を失う事になった。ここから主人公は大いなる力には大いなる責任を伴うことを学び、体力の限界までニューヨークの街にはびこる悪を叩くようになった。
WELQが問題になったのは一部上場企業が運営し、病気や怪我といった人の生死にも関係してくる重要なキーワードで検索上位表示していたからだ。いずれも社会に対して大きな影響力を持つため、その分大きな責任も負わなければならなかった。
にもかかわらず、ライターや読者に責任を転換し*1、DeNAは利益だけ享受していた。パクリやデマといった内容が酷いサイトは他にもあるが、影響力の大きかったWELQが集中砲火を浴びたのは当然の結果だと言えるだろう。
WELQ(ウェルク)問題における「村田まり」の存在
WELQを含めたキュレーションサイトについては個人的に約2年前から問題にしている。
特に、
「DeNA執行役員 メディア統括部長」「Palette事業推進統括部長」「iemo 株式会社代表取締役 CEO」「株式会社Find Travel代表取締役社長」という複数の肩書を持つ村田マリについては
▶ 「アフィリエイトサイトは社会に何も還元していない」
▶ 「他のメディアからのパクりでも、人がたくさんそこに来れば儲かる」
と言った発言を約2年前のインタビューでしており、
かつ、日本のクリエーターが作ったコンテンツをパクって儲けているにもかかわらず、税金対策でシンガポールに税金を納めていることから、このブログでも何度か批判している。
そもそもDeNAのキュレーション事業は2014年10月、この村田まりが作ったiemo(イエモ)というキュレーションサイトをMERY(2016年12月2日現在閉鎖には至っていないDeNAのキュレーションサイト)と共に50億円で買収したことから始まっている。
DeNAはNaver(ネイバー)の二番煎じとも言えるこれらサイトを買収した際に、村田まりを執行役員として迎えた。つまり、彼女が旗振り役となってDeNAはキュレーション事業を推し進めたのは間違いないだろう。
彼女は今回問題になったWELQにも「Palette事業推進統括部長」として当然関与しているはずだ。むしろ、DeNAのキュレーション事業はパクリの肯定と儲かれば良いといった彼女の考えが大きく反映された事業であり、結果として利益優先のパクリで無責任なキュレーションサイトを量産した可能性も高いだろう。
DeNAはいつ責任の大きさに気づくのか?
DeNAは健康や病気といった人々の生活に大きな影響を与える情報について、きちんと責任を負う覚悟の上で公開すべきだった。パクリや情報の正確性はもちろんのこと、責任の所在についてもきちんと明記すべきだっただろう。にもかかわらず、大いなる力を金儲け優先に使い、記事におけるオリジナリティや正確性だけでなく、責任の所在もライターや読者へと一方的に押し付けた。
批判が起こったことで、キュレーションサイトの一時的な非公開と代表取締役社長兼CEOの守安功氏の減給を発表しているが、その程度の責任を負うだけで済む問題だろうか?
DeNAは以前もガチャの問題を経験しているが、今回の件を見ても大企業としての自覚が薄いように思える。パクリやノーフォローの問題があったキュレーションサイト「MERY」の運営は続けているし、パクリを推進した村田まりの処分も未だなされていない。
ガチャ問題も今回のWELQ問題も株価への影響はあったものの、企業としてクリティカルなダメージにならなかった。
スパイダーマンは大切なモノを失って初めてその責任の大きさに気づき、ニューヨークの街を体力が続く限り守っている。正義の味方かどうかを疑っている市民やマスコミもおり、批判に晒され続けても彼は見返りを求めず正しい活動を続けている。
DeNAが正しい方向へ進む企業になるのは、一体何を失ってからになるだろうか?今後もしっかりと監視していく必要があるだろう。
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*1:WELQ自身は何があっても責任を負わないと、記事の最後に明記していた。