マティス元米中央軍司令官(右)と面会したトランプ次期米大統領=米ニュージャージー州で2016年11月19日、AP
【ワシントン会川晴之】トランプ次期米大統領は1日、中西部オハイオ州で演説し、新政権の国防長官に元米中央軍司令官のジェームズ・マティス氏(66)の起用を決めたことを明らかにした。トランプ氏は「彼が最善だ」と指摘。5日に正式に発表するという。
マティス氏は元米海兵隊大将。中東地域から中央アジアの一部を管轄する米中央軍司令官を務めた。率直な物言いから「狂犬」の異名を持つ。対イラン強硬派として知られ、米国など主要6カ国がイランと昨年7月に結んだ核合意に反対している。先月19日に会談した際、トランプ氏は「大将中の大将だ」と絶賛した。
マティス氏は退役から3年半しか経過していない。連邦法の規定では、文民統制の原則をもとに「元軍人は退役後7年間は国防長官には就任できない」規定がある。ただ、上下両院が新法を作り、承認する特別の手続きを経れば就任は可能。両院とも共和党が多数を占め、上院のマケイン軍事委員長らもマティス氏を高く評価しているため、問題ないとの見方がある。
退役から7年以内に国防長官に就任した例は過去にもある。マーシャル元陸軍参謀総長が朝鮮戦争中の1950年にトルーマン大統領の指名を受け、特別規定で国防長官に就任した。