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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

サラリーマンやってても刺激的に楽しい生活はできるよって話

社会 社会-オピニオン


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サラリーマンさって楽しいよのイメージ

「就職しません」宣言から半年。ぼくはブログの収入で1人暮らしを始めました - いわタワー

イワタ君のこのエントリが話題を呼んでいます。

僕も一通り目を通して「イイネ!」って感じました。誰かの「幸せです」エントリは見ていてほっこりします。

さて、ブコメを覗いたあとに感想を添える形で進めてみましょう。

ブコメへの所感

「就職しません」宣言から半年。ぼくはブログの収入で1人暮らしを始めました - いわタワー

この手の人って多様性を求めていながら、自分と異なる生き方には否定的な印象を受けるのはなぜか。誰も止めはしないんだから好きに生きていけばいいし、記事にすることでもない。物乞いは本当にやめて欲しいな。

2016/12/01 21:02

イワタ君は「新しいことへの挑戦」というワードを多用しています。これが多様性を求めることに繋がるかはわかりませんが、方向は同じかもしれません。

 

「自分と異なる生き方に否定的」というのは僕も感じます。別にサラリーマンだろうがフリーランスだろうが、実家暮らしだろうが一人暮らしだろうが幸せに生きることはできますからね。ここを最も言いたくてこの記事を書いています。

 

記事にするしないは本人の自由でしょうし、このように注目を集めることで被リンクを獲得しブログを育てたい意思があるのではないでしょうか。また、ただでさえゴーストになりがちな日本社会における個人が、自分の存在意義を炙り出すための儀式でもあるのかもしれません。

 

「就職しません」宣言から半年。ぼくはブログの収入で1人暮らしを始めました - いわタワー

それでも決意表明ワナビーポエムしか書くことがない。なんでなの?

2016/12/01 18:47

僕もポエム大好きですからこの意見には賛同できませんけど、言いたいことはわかります。「就職せずにブログ収入で生活しています」というのがイワタ君の今の存在意義であって、自分の足場でもあるんですよ。こうやってポエミーでもブログで宣言することによってそれを多くの人に認知してもらい、安心したいという気持ちがあるのでしょう。 

 

とまあこのようにスターを多く集めるコメントは否定的になります。

 

「就職しません」宣言から半年。ぼくはブログの収入で1人暮らしを始めました - いわタワー

会社員、いいと思うけれどなあ。「有給」って概念がフリーランスにはないので。確かに会社生活はとてもめんどくさい世界ではあるけれど、僕は会社員の経験はフリーになる前にしておく価値があると思います。

2016/12/02 01:34

 

「就職しません」宣言から半年。ぼくはブログの収入で1人暮らしを始めました - いわタワー

新卒リーマンはその収入に加えて各種福利厚生に納税、あとボーナス界王拳もあるんやで。新卒(第二新卒)カード一回は切ったほうがええ。

2016/12/02 01:30

 

そうそう、リーマンだって良いところいっぱいあるんですよって話を、僕の体験談から語ってみたい。

 

サラリーマンの面白さ

誰かに使われて周りの顔色を伺いながら、自主的な針路を決められずに彷徨する奴隷のようなイメージをサラリーマンにお持ちですか?

 

ところがどっこい、なかなか刺激的で楽しいのですよ。

 

まず色々な人に会えて、その人の考え方だとか人生を垣間見ます。そうすることによって自分の知らない生き方があることを知ることができます。同僚の家族の話ですね。苦労話から自慢話まで、奥さんや子供のことを嬉しそうに、時には苦虫をつぶしたように語られるストーリーを聴くことは、間違いなく社会がそこに存在することを実感させてくれます。異動もありますから、次のシーズンではまた新しい人生との出会いがあります。ほんと、他人の人生を知るって面白い。刺激的です。

 

忙しい分、余暇が輝きます。楽は苦の種、苦は楽の種っていいますけどまさにそのとおりで、平日忙殺されても週末は普段の何倍も楽しめる。緩急のついた苦と楽の中でリズミカルに生活できるのもサラリーマンの大きな魅力です。あとは有給ですね、ブコメにもありましたけど。僕の会社は幸いなことに月に1~2回はお休みをとれるので、本来は労働に服している時間を自分の好きなことに使える開放感はたまりません。労働が余暇への最高のスパイスになっています。

 

福利厚生や安定したサラリー、さらにボーナスも魅力的ですね。「自分の力で生きていない」って揶揄されがちですけど、でも会社の歯車として余計な自己主張をせずに機能するってのも、社会を構成する上では大事なことだと思うんですよね。いくら歯車だからといってみな人間であることはかわりませんからね、不満だって当然あります。そんなときは上司の知らないところで「これっておかしいよな」って吐露してる。そういうのを聴いてると「ああ、この人たちも人間で思考してるんだな、だけど自分のやるべき振る舞いを考えて家族の為に働いてるんだ」って感じて、なんだか安心します。

 

とりあえずサラリーマン最大の魅力は「人に会えること」ですね。もちろんフリーでも会えるのですけど、その場合は能動的に会いに行かなければ実現しない。サラリーマンは半強制的に人に会うことになり、それが結果的に刺激に繋がるのです。間違いなく職場へ行って誰かと会話することは、僕をダメ人間にしないための刺激となっています。本当にありがたいです。きっと、フリーになって「外でなくていいよ」っていわれたら、誰とも会わなくなる。そうしたらまた抑揚のない生活を繰り返してアパシー引き起こしてゴースト化すると思うんですよね。ほんと、人と会って話を聴くのは最高に楽しいし刺激的なんです。会うまでは面倒ですけど(笑)

 

おわりに

これが全てです。

 

幸せや楽しいにサラリーマンやフリーはまったく関係ありません。

 

起業をそそのかして「自由になろう」ってのは曲解した論であり、また「サラリーマンやらないと世間知らずでダメ」というのも極論です。

 

サラリーマンvsフリーの構造を煽って対立に導く必要はありません。それぞれがそれぞれに素晴らしいところがあり、認め合うべきじゃないのかなと。

 

「周りの楽しくなさそうな人たち」がフリーになったらすべからく幸せになるのかといえば、そんなことはない。その楽しくない1カットは、週末や余暇に存分に遊ぶためのチャージ期間だったかもしれないのですからね。

 

自分の成果をブログで発表することは良いんだけど、「自分は勇気をもって踏み出した」で留めておくべきじゃないかな。そこに「あなたも勇気を出して踏み出そう」ってなると、一線を越えちゃうんです。別に踏み出しても踏み出さんでも、サラリーマンでもフリーでも、その人なりに幸せに生きてりゃOKなんですから。

 

ま、とりあえず幸せそうで良かったよ、イワタ君!