IOCを“錦の御旗”に…小池都知事が狙う「森退治」の勝算
■4者協議ではコーツ副会長が助け舟
今後、小池VS森のバトルはIOCの奪い合いに発展しそうだ。
それが顕著に表れたのは10月、IOCのバッハ会長の来日時。バッハ会長は「ミスター・ヨシロウは私の弟と呼んだ方がいいのかもしれない」と森氏との親密ぶりをうかがわせる一方、小池知事に対しては「ルールを変えないことが利益にかなう」と五輪施設の見直しにクギを刺した。
逆に先日の4者協議では、IOCは小池知事に味方をしている。
小池知事は4者協議の開始直前、組織委や国、そして都幹部の頭越しにコーツ副会長と直談判。IOCに横浜アリーナを視察してもらっている。だからか、4者協議で森氏との言い合いが始まると、コーツ副会長は「有明と横浜を比較できるように支援する」と小池知事に“助け舟”を出している。