麻生太郎副総理・財務相が1日、米トランプ次期新政権で商務長官に指名されたウィルバー・ロス氏から親書を受け取ったことがわかった。同日、都内でロス氏の代理人から渡された。親書は「日米の協力関係が重要」といった内容で、安倍政権の中枢を担う麻生氏とトランプ新政権との信頼関係の構築を進めるねらいがあるとみられる。
ロス氏は企業再生などを手掛けてきた投資家で知日派として知られる。もともとロス氏本人と麻生氏が会談する予定だったが、商務長官に内定したため来日を取りやめ代理人に親書を託した。
商務長官はトランプ新政権の経済政策の中心を担うポストだ。麻生氏は代理人にアベノミクスなど日本の経済政策を説明した上で、日米関係の重要性を強調したという。