朴大統領の来年4月退陣 6月大統領選実施要求=韓国与党

【ソウル聯合ニュース】韓国の与党セヌリ党は1日、議員総会を開き、朴槿恵(パク・クネ)大統領の早期退陣の道筋について、来年4月末の退陣、6月末の大統領選前倒し実施という日程を正式に決めた。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表が総会後、記者団に明らかにした。

 この日程は国の要職を経験した各界長老らの意見も聞いた上での判断だという。鄭氏は「安定した政権移譲と大統領選への最小限の準備期間確保に向けたもの。弾劾審判(をした場合の)終了時点と同じような時期になるという点で、最も合理的な日程になるということに党所属議員全員が一致、採択した」と説明した。

 これに対し、青瓦台(大統領府)関係者は「退陣時期は国会の決定に従うとした従来の立場に変わりはない」として、「与野党が合意してほしい」と述べた。与党が朴大統領の退陣時期をめぐる方針を決めたことを受け、野党と協議し時期を確定するよう呼びかけたものとみられる。ただ、青瓦台は朴大統領の退陣時期については具体的に言及していない。

 最大野党「共に民主党」と第2野党「国民の党」もこの日、会合を開いた。民主党は朴大統領の弾劾訴追案を2日の国会本会議で採決するよう求めたが、国民の党は受け入れなかった。訴追案可決には野党・無所属議員全員に加え与党議員28人以上が賛成することが必要で、週内の採決は見送られる可能性が高くなった。

 朴大統領は先月29日に発表した談話で、「任期短縮を含め、進退問題を国会の決定に委ねる」と表明。「与野党が議論し、国政の混乱と空白を最小化し、安定的に政権を委譲できる方策ができれば、その日程や法の手続きに従って大統領職から退く」との意向を示した。 

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