タイでワチラロンコン皇太子が新国王に即位
タイでは、ことし10月に亡くなったプミポン国王の後継として長男のワチラロンコン皇太子が新しい国王に即位しました。絶大な尊敬を集めた前国王のように国民からの支持を受け、政治や経済の安定を保てるか注目されます。
タイでは在位が70年間におよび、国民の絶大な尊敬を集めたプミポン国王がことし10月に亡くなり、タイの暫定議会は先月29日、後継者で長男のワチラロンコン皇太子を新しい国王とすることを承認しました。
これを受けて1日夜、暫定議会の議長がバンコクの王宮で、ワチラロンコン皇太子に謁見して即位を要請し、皇太子は「前国王の望みにこ応え、すべてのタイ国民のために要請を受け入れます」と述べて、新しい国王に即位しました。
即位に伴う戴冠式(たいかんしき)は、来年10月以降になると見られる、プミポン前国王の一連の葬儀のあとに行われることになっていますが、ワチラロンコン新国王は今後、タイの新しい国家元首として王室の儀式を執り行うほか、法案への署名などの役割を担うことになります。
タイでは、おととしのクーデター後に発足した軍主導の暫定政権から民政への復帰が課題となっていて、新国王が絶大な尊敬を集めた前国王のように国民からの支持を受け、政治や経済の安定を保てるか注目されます。
これを受けて1日夜、暫定議会の議長がバンコクの王宮で、ワチラロンコン皇太子に謁見して即位を要請し、皇太子は「前国王の望みにこ応え、すべてのタイ国民のために要請を受け入れます」と述べて、新しい国王に即位しました。
即位に伴う戴冠式(たいかんしき)は、来年10月以降になると見られる、プミポン前国王の一連の葬儀のあとに行われることになっていますが、ワチラロンコン新国王は今後、タイの新しい国家元首として王室の儀式を執り行うほか、法案への署名などの役割を担うことになります。
タイでは、おととしのクーデター後に発足した軍主導の暫定政権から民政への復帰が課題となっていて、新国王が絶大な尊敬を集めた前国王のように国民からの支持を受け、政治や経済の安定を保てるか注目されます。
ワチラロンコン新国王とは
ワチラロンコン新国王はプミポン国王の長男で、1952年生まれの64歳です。イギリスやオーストラリアへの留学をへて、1972年、20歳のときに皇太子となりました。
ワチラロンコン新国王は、空軍のパイロットの資格を持ち、みずから航空機を操縦することで知られています。
ここ数年は妹のシリントン王女とともに、王室の行事などの公務を代行することもありましたが、プミポン前国王が立ち上げ、国民から尊敬される大きな要因になっていた貧困解消のためのプロジェクトは、主にシリントン王女が担う一方、ワチラロンコン新国王は、国外で過ごすことが多く、頻繁にタイと邸宅のあるドイツを行き来していました。
ワチラロンコン新国王は、皇太子として昭和天皇の大喪の礼と天皇陛下の即位の礼に出席した際などに日本を訪れています。
ワチラロンコン新国王は、空軍のパイロットの資格を持ち、みずから航空機を操縦することで知られています。
ここ数年は妹のシリントン王女とともに、王室の行事などの公務を代行することもありましたが、プミポン前国王が立ち上げ、国民から尊敬される大きな要因になっていた貧困解消のためのプロジェクトは、主にシリントン王女が担う一方、ワチラロンコン新国王は、国外で過ごすことが多く、頻繁にタイと邸宅のあるドイツを行き来していました。
ワチラロンコン新国王は、皇太子として昭和天皇の大喪の礼と天皇陛下の即位の礼に出席した際などに日本を訪れています。