韓国南東部の大邱市で最も大きく、慶尚道でも最大級の伝統市場に挙げられる「西門市場」で30日未明、大規模な火災が発生した。同市場第4地区(延べ面積1万5386平方メートル)の地下1階、地上4階建ての建物に入る679店舗が全焼した。市場に入居する4080店舗のうち16.7%に当たる。警察はLPガスの爆発などを念頭に火災原因を調べている。
この建物は衣料品や布、寝具など可燃性の製品を扱う店が大半を占めるため、消火作業は難航した。冬用製品を大量に購入し、販売する時期でもあり、少なくない財産被害が出たようだ。市場の警備員2人は火災発生直後に避難し、民間人の人命被害はなかったが、消火作業中に消防士2人が負傷した。
国民安全処(庁に相当)の朴仁鎔(パク・インヨン)長官はこの日午前、火災現場を訪れ「国家災難(災害)地域への指定を検討する」と述べた。