衆院内閣委理事懇 カジノ含むIR採決、あす改めて協議
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カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案を審議する衆議院内閣委員会の理事懇談会が開かれ、自民党が2日の採決を提案したのに対し、民進党などは反対したほか、公明党は慎重な審議を行うよう求め、2日に改めて協議することになりました。
カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案は、先月30日、衆議院内閣委員会で民進党が欠席する中、審議入りし、自民党は今月14日までの延長国会で成立させる構えです。
内閣委員会は1日午後、理事懇談会を開き、今後の審議日程を協議し、自民党は「質疑の内容が重複するなど、議論は尽くされつつある」として、2日採決を行いたいと提案し、日本維新の会は賛成しました。
これに対して、民進党と共産党は30日の委員会について、「不正常な状態で質疑が行われた」として強く抗議するとともに、「審議の環境が整っていないうえ、慎重に審議を行うため十分な時間を確保すべきだ」と主張し、2日の採決に反対しました。
また、公明党は「採決の提案は、党に持ち帰って検討したい」としたうえで、慎重な審議を行うよう求めたことから、採決日程は決まらず、2日に改めて協議することになりました。
一方、理事懇談会では、2日に委員会を開いて法案の質疑を行うことが委員長の職権で決まりました。
内閣委員会は1日午後、理事懇談会を開き、今後の審議日程を協議し、自民党は「質疑の内容が重複するなど、議論は尽くされつつある」として、2日採決を行いたいと提案し、日本維新の会は賛成しました。
これに対して、民進党と共産党は30日の委員会について、「不正常な状態で質疑が行われた」として強く抗議するとともに、「審議の環境が整っていないうえ、慎重に審議を行うため十分な時間を確保すべきだ」と主張し、2日の採決に反対しました。
また、公明党は「採決の提案は、党に持ち帰って検討したい」としたうえで、慎重な審議を行うよう求めたことから、採決日程は決まらず、2日に改めて協議することになりました。
一方、理事懇談会では、2日に委員会を開いて法案の質疑を行うことが委員長の職権で決まりました。
自民 茂木政調会長「早期実現が重要」
自民党の茂木政務調査会長は記者会見で、「国内の観光振興からも極めて重要な意味を持っている法案であり、早急に実現を図っていくことが重要だ。委員会の現場で、今国会での成立に向けて努力していただいているので、そうなるように期待したい。今回の法案が成立したあとに、内閣が『実施法』を提出することになるが、その提案までに、さまざまな懸念に対する対応措置をしっかりと検討していきたい」と述べました。
民進 蓮舫代表「強く抗議」
民進党の蓮舫代表は記者会見で、「委員長の職権で委員会の開催を決め、私たちが退席する中で審議入りしたことに強く抗議する。議員立法で、野党第一党の同意がないままに審議入りしたことは例がなく、何をこんなに急ぐのかと憤っている。野党との話し合いを持つ場もなく採決という話が出ているのは国会軽視で、あまりにも立法府をばかにした態度だ。それに加え、この『カジノ法案』の中身が、国民の理解が得られているかどうなのかも大きな疑問だ」と述べました。
共産 志位委員長「廃案に追い込みたい」
共産党の志位委員長は記者会見で、「カジノの合法化は、社会に与えるマイナスの影響が極めて甚大な一方、カジノによって経済がよくなるということは全くありえず断固反対だ。会期延長のどさくさに紛れて審議が強行されており、やり方の面でも乱暴だ。厳しく反対し、廃案に追い込みたい」と述べました。
大阪市長 誘致に強い意欲
大阪市の吉村市長は記者会見で、「今の国会での成立を強く希望している。成立すれば、大阪府とともに『誘致します』という明確な意思表示をしたい」と述べ、法案の早期成立に期待感を示しました。そのうえで、吉村市長は「大阪は、都心部にありながら広大な敷地がある夢洲という人工島を候補地としている。人工島なので非日常を演出できる。また、歴史・文化の豊かな京都などに近い点は、大阪にしかなく、候補地として一番手だ」と述べ、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致に強い意欲を示しました。