どうも、ゴトーだ。
俺は三度の飯より野球が好きでな。
将来はよく野球選手になりたいなんて言っていたものだ。
ところで今まさにプロ野球の契約更改が行われているが、2017年の年俸がどうなっているのか気になって調べてみた。
何だかんだ言って野球は花形スポーツなのだと分かる結果になっている。
契約更改とは
プロ野球の契約更改は毎年11月上旬あたりから、契約の切れた選手に対して順次行われる。
ただし複数年契約の契約期間中の選手は行わない。
選手の活躍に応じて年俸が提示され、それに不満なら保留して2度目の交渉を行うことができる。
ただし保留にする選手は少なく、年間5人くらいしかしない年もある。
何年にも渡ってゴネると、ネットで「銭闘員」「ゴネラー」として揶揄されることもある。
選手は個人事業主
選手は球団の職員として所属するのではなく、個人事業主として契約しているので将来の保証は一切ない。
個人が確定申告しなければならないが、そのせいで1997年に一流選手が多数関与した脱税事件が発生した。
その中には宮本慎也や小久保裕紀といった名球会クラスの選手が含まれていて、今考えるとすごい事件だった。
野球の年俸高騰
プロ野球選手の年俸は全体的に上昇傾向にある。
というか往年の名選手の年俸を見ると「マジ!?」となるくらいに安い。
現役選手の年俸は以下に示すので後で比較してほしいのだが、初めて1億円プレイヤーになったのは落合博満で、それもゴネラーになって初めて突破したくらいだ。
落合が現代にいれば間違いなく5億円を超えているが、それでも破格の年俸と言われていた。
ちなみに王貞治の生涯年俸は7億9824万で単年の最高は8160万円、長嶋茂雄は生涯で4億5440円、単年の最高は4920万円らしい。
いくら物価が違うとはいえ、現代換算では相当安いのが分かる。
長嶋茂雄の年俸推移、王貞治との比較。現在なら年俸いくら⁉︎ | net〜甲子園。 〜青春の続き〜
理由としてはFAの活発化やメジャーリーグへの流出など、選手の移動が活発になったことで、ちゃんと年俸を適正にしないといけない状況になったかららしい。
減額制限
契約更改では「減額制限」というものがあり、皆さんもメディアの報道で目にしたことがあるかもしれない。
これは元の年俸が「1億円以下なら25%」「1億円を超える場合は40%」までしか1年間で年俸を引き下げてはいけないというもので、仮にこれよりも低い額を提示して選手が納得しなかった場合は、自由契約となって12球団のどことでも契約できる権利が得られる。
ただしこれを制限を超える減額を食らった選手はもれなく、まともな活躍をできなかった選手なので、提示額に納得しなかった選手はいないはず。
ちなみにプロ野球ではFA権を保有しない限り、通常では12球団のどことでも契約することはできない。
そのため減額制限を超える提示をされない限り、選手は引退するか球団と契約するかの2択しかない。
どうしても選手が納得できない場合は「年俸調停」というものがある。
推定年俸
プロ野球の主力選手は契約更改後に記者会見を行うのが通例となっていて、そこで契約の内容を「何となく」公表することになっている。
これがいわゆる推定年俸というものだが、実は的外れの金額のことはあまりなくて、ピッタリ同じということもあるらしい。
今まで勝手にメディアが勝手に付けてるんだろ…と穿って見ていたが案外そうではないらしい。
2017年シーズンに1億円超えの選手を紹介
さて契約更改に関しておさらいしたところで、2017年シーズンにおいて年俸1億円以上貰っているリッチマンを一挙に紹介する。
俺のような貧乏人にとってはとても妬ましいリストでもある。
※ドル建て契約の選手は1ドル110円換算
選手 | 所属 | 守備 | 年俸 | 変動 |
---|---|---|---|---|
メヒア | L | 内野 | 5億+出来高 | +2億 |
金子千尋 | Bs | 投手 | 5億 | -- |
サファテ | H | 投手 | 5億 | -- |
糸井嘉男 | T | 外野 | 4.5億 | +1.7億 |
中村剛也 | L | 内野 | 4.1億 | -- |
岸孝之 | E | 投手 | 4億 | +1.75億 |
和田毅 | H | 投手 | 4億 | -- |
攝津正 | H | 投手 | 4億 | -- |
松坂大輔 | H | 投手 | 4億 | -- |
バンデンハーク | H | 投手 | 4億 | -- |
松田宣浩 | H | 内野 | 4億 | -- |
鳥谷敬 | T | 内野 | 4億 | -- |
坂本勇人 | G | 内野 | 3.5億 | +1億 |
メッセンジャー | T | 投手 | 3.5億 | +5000万 |
中島裕之 | Bs | 内野 | 3.5億 | -- |
山田哲人 | Y | 内野 | 3.4億 | +1.2億 |
バレンティン | YS | 外野 | 3.3億+出来高 | -3000万 |
内川聖一 | H | 外野 | 3.3億 | -- |
ジョンソン | C | 投手 | 3.3億 | +1.9億 |
山口鉄也 | G | 投手 | 3.2億 | -- |
レアード | F | 内野 | 3億+出来高 | +2億 |
筒香嘉智 | De | 外野 | 3億 | +2億 |
平野佳寿 | Bs | 投手 | 3億 | -- |
中田翔 | F | 内野 | 2.8億+出来高 | +3500万 |
阿部慎之助 | G | 内野 | 2.6億 | -6600万円 |
増井浩俊 | F | 投手 | 2.2億 | -- |
村田修一 | G | 内野 | 2.2億 | -8000万 |
クルーズ | G | 内野 | 2.2億 | -- |
秋山翔吾 | L | 外野 | 2億+出来高 | +5000万 |
則本昂大 | E | 投手 | 2億 | +5000万 |
長谷川勇也 | H | 外野 | 2億 | -- |
今江年晶 | E | 内野 | 2億 | -- |
内海哲也 | G | 投手 | 2億 | -2億 |
メンドーサ | F | 投手 | 1.9億+出来高 | -1000万 |
川端慎吾 | S | 内野 | 1.6億 | -- |
ゲレーロ | D | 内野 | 1.5億+出来高 | -- |
澤村拓一 | G | 投手 | 1.5億 | +5000万 |
大島洋平 | D | 外野 | 1.5億 | +6000万 |
藤川球児 | T | 投手 | 1.5億 | -- |
成瀬善久 | Y | 投手 | 1.44億 | -- |
丸佳浩 | C | 外野 | 1.4億 | +5000万 |
能見篤史 | T | 投手 | 1.4億 | -- |
館山昌平 | Y | 投手 | 1.2億 | -- |
平田良介 | D | 外野 | 1.2億 | +5000万 |
山井大介 | D | 投手 | 1.2億 | -- |
藤田一也 | E | 内野 | 1.1億 | -- |
エルドレッド | C | 内野 | 1.1億 | +1000万 |
マテオ | T | 投手 | 1.1億 | +3500万 |
マーティン | F | 投手 | 1億 | +2000万 |
西川遥輝 | F | 外野 | 1億 | +3800万 |
中島卓也 | F | 内野 | 1億 | +2000万 |
菊池雄星 | L | 投手 | 1億 | +4500万 |
炭谷銀仁朗 | L | 捕手 | 1億 | -- |
嶋基宏 | E | 捕手 | 1億 | -1000万 |
妬ましいチョイス
ゴトーが独断と偏見で選んだ妬ましい選手をピックアップ。
松坂大輔 4億円
メジャー帰りのレジェンド投手。
4億×3年の総額12億円でソフトバンクに入団したが、オープン戦後に右肩痛を訴えて、結局内視鏡手術を行う。
結局2015年は一度も登板せず、2016年10月に1度だけ二軍登板したが、1回投げて与四死球4、暴投1の5失点(自責点2)という散々たる内容だった。
それでも来季まで年俸4億円が保証されている。
中島裕之 3.5億円
西武で松井稼頭央の後釜として完璧な活躍をして、WBCの2連覇に大きく貢献した選手。
その後、アスレチックスとそれなりに高い契約を交わしたが、結局3年で一度もメジャーの試合には出場せず日本人内野手の評価を大きく落とした。
メジャー帰りで年俸3.5億円の3年契約という破格の年俸だったが、さほど活躍していない。
だが松坂ほどではなく、コンスタンスに出場はしている。
金子千尋 5億円
まさか金子千尋がここに入ってくるとは思ってもいなかった。
2010年代では最高の投手の一人で、2014年には最多勝、最優秀防御率、MVP、沢村賞など賞を総なめにし、メジャー移籍も視野に入れていたが、右肘の手術をしたことで残留を決定。
2015年はわずか7勝に終わったが、年俸は現状維持の5億円かつ複数年契約。
2016年は7勝9敗と負け越したが、複数年契約のために5億円を貰うことになる。
手術をして以降、目に見えて投球内容が悪くなっており、もはやピークを過ぎたという見解が多数。
クルーズ 2.2億円
メジャーでも指折りの名手と呼ばれ、2015年にゴールデングラブ賞受賞。(しかしUZRはマイナスだった)
ロッテ時代は年俸8500万円だったが、金満の巨人が2.2億円の破格の契約で獲得。
元からそれほど打つ選手でもなく、打率.252、11本塁打とどこにでもいるレベルの成績だった。
さらにクライマックスシリーズ直前にチームへの造反行為で登録抹消され、退団すら噂された。
結局反省して退団は免れたが、2.2億円の働きはしていない。
中村剛也 4.1億円
松井秀喜以降では日本人最高のホームランバッター。
6度の本塁打王に輝いていて、規定打席に到達した年は全て本塁打王という凄い男。
基準違反統一球で、ロッテで誰も2桁本塁打を打てなかった年に、異次元の48本塁打を打つなど振り返ってみると規格外の選手だった。
しかし2016年は下半身の怪我もあって、打率.238、本塁打21と低迷。
本人も「最低、最悪。なかったことにしたい。」と語っていたが、意外にも現状維持の4.1億円で契約した。
まとめ
羨ましい。