さて、昨日13時から衆院内閣委員会が開催され、IR推進法案(通称:カジノ法案)が審議入りを致しました。その模様をツイキャスで流しつつ字幕でライブ解説を行うという試みを敢行したワケですが、現時点(翌日の早朝4時54分)で総視聴者数が1,833人と、大変多くの皆様にご覧いただきまして有難うございます。放送のアーカイブは以下からご視聴できます。


 
以下は、第一回カジノ法案審議の総括となるワケですが、最大の波乱となったのは当然ながら民進党の審議欠席であります。 一応名目は「与党の強引な国会運営に対する抗議」とされており、未だ党内で纏まっていないカジノ賛否に関しては全く触れないというあたりが非常に狡猾というか、小賢しいとしか言いようがないワケですが、民進党に与えられていた審議時間およそ40分あまりに亘って委員長である秋元議員が手持ち無沙汰に委員長席で座ってる映像が延々と中継されるという非常にエキサイティングな展開となりました。

勿論、大波乱となったのはそれだけではありませんで、

●冒頭に質疑に立った自民党の谷川議員が質疑の最中、急に般若心経を唱えはじめ、その教えを延々と解説し始める。
●質問の持ち時間が大幅に余ってしまった谷川議員が、「時間が余ったのでついでに聞いてくれ」などと言い出し、カジノとは全く関係のないご自身の地元の長崎五島列島への郷土愛を語り始める。
●質疑に立った日本維新の会の浦野議員が、答弁者でもないのにご自身の直前に質疑した共産党議員への答弁演説を勝手に始める。
●挙句の果てに、浦野議員は本法案の起案者であるIR議連の議員に対して「法案が審議に至ったことに対する『感慨』を聞きたい」などと言いだし、なぜか法案審議の場で「日本カジノ合法化の歴史」語りと、ここに至るまでの苦労話が延々と展開される。

と、マトモな質疑をしたのが法案慎重派といわれる公明党と、反対派である共産党だけで、一方の推進側にいる議員がことごとく意味のない質疑で延々と持ち時間を消費するという驚きの展開となりました。

一方、その後に行われた各メディア報道によると、与党サイドは本法案を次回開催の第二回目の委員会審議で結審し、来週にも衆院本会議で可決させることを狙っているとのこと。当然ながら野党サイドはそれに猛反発をしており未だ委員会開催に関する確報が出ていないワケですが、いずれにせよこの調子のやり取りで採決に至るとするのならば、本法案は我が国の賭博史始まって以来の「お笑い法案」として末代まで語り継がれてゆくことは間違いありません。委員会審議で般若心経って(泣笑

お願いですからマトモな法案の審議をしてください。

…ということで、もし次回の委員会におきましても、時間が許す限り以下リンク先でライブ実況を行いたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。


木曽崇ーツイキャス
http://twitcasting.tv/takashikiso/



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