ミセスワタナベをご存知でしょうか?
ミセス・ワタナベ(Mrs.Watanabe)とは
特定の人物というわけではなく、
個人の小口FX投資家を意味する俗称で
語源は日本人の主婦を中心とした女性や
サラリーマン投資家のことを指します。
イギリスの経済紙「エコノミスト」が名付けたそうです。
ミセス・ワタナベとは私や皆さんの総称というわけですね。
そんなミセス・ワタナベについて
今日の日経新聞で面白い記事を見つけました。
昨今のトランプ相場で急激な円安ドル高にすすんだ裏に
ミセスワタナベの逆張りによる必死の抵抗があったそうです。
11月30日までの過去3週間の大手FX業者の集計データを分析すると
ドル持ち高(対円)が売り越しになっているというのです。
つまり、ドル円相場は過去3週間、円買いの方が多い状態だっただそう。
しかも、ロスカットなどによる損益確定の売りより
新規の売り注文の方が圧倒的に多かったというのです。
この事実から
トランプ氏がアメリカ大統領選挙に勝利してから
ドル円は13円も円安ドル高に振れているにもかかわらず
売り越しが多いということは、多くの日本の個人投資家が
逆張りで損益を出しているかがわかります。
結果論にはなりますが、ミセスワタナベは
明らかな上昇トレンド相場に逆張りのドル売りで
果敢に戦い、敗れ去ったのです。
トレンド相場での逆張りは
大きな利益をもたらしますが、
その反面大きな損失のリスクも潜んでいます。
トランプショックによるドル高で
大きいリスクを背負い敗れ去った
ミセスワタナベの失敗を反面教師にして
日々の取引に役立てたいと思います。