国王死去のタイで派手な演出控えモーターショー

国王死去のタイで派手な演出控えモーターショー
10月にプミポン国王が死去し、消費を自粛する動きが出ている東南アジアのタイで、1日からモーターショーが始まり、自動車メーカー各社は派手な演出は控えながらも新車をアピールし、販売の回復に期待を寄せています。
タイのモーターショーは、新車を展示して販売の拡大につなげるメーカーにとって重要な機会となっていて、世界の自動車メーカー37社が参加して1日から始まりました。

ことしは10月にプミポン国王が死去したことから、弔意を表すために派手な演出を控えていて、会場では、大音量の音楽はかけられず、コンパニオンの女性の衣装も黒か白で統一され、肌の露出を控えたものになっていました。

コンパニオンの女性は、「この衣装は控えめで、今のタイの状況にふさわしいと思う」と話していました。

国王が亡くなったあとタイでは消費を自粛する動きが出ており、10月の自動車販売台数は6万634台と前の年の同じ月に比べて10.7%落ち込んでいます。

このため各社は、今月12日まで行われるこのモーターショーで、およそ150万人と見込まれる来場者にアピールし、売り上げを回復させることを目指しています。

マツダセールスタイランドの田中浩紀副社長は「国王が亡くなって1か月くらいは宣伝活動を自粛したほか、店頭でのイベントも控えていたので、それらを徐々に再開ししっかり販売していきたい」と話していました。