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無題
最後に見たのは、
ーーの膝枕の上で眺めた桜。
桜の樹の下には、屍が埋まっているだとか、だから桜は、屍の血を吸って鮮やかに色付くんだとか、刀の僕には半ば本気で信じてしまいそうなことを楽しそうに話してくれたりした。
きっとあの日も、あの人は変わらず笑っていたんだろう。僕の名前を呼んで、触れていてくれたんだろう。
もう遥か昔のことのように思えるけれど。それは確かに、つい最近のことだったんだと、つい最近、思い出したんだ。
僕があなたを想いすぎた挙句、歴史を歪ませる形となって具現したとき、あなたはなんて言うだろう。
ばかだなあ、って笑ってくれますか。会いたかった、探していたと言えば、そうかそうかと、抱きしめてくれますか。
いつかまた逢える日まで。
桜の樹の下で、待っていてくれますか。
必ず迎えに行きますから。
例え、僕の全てを失くしたとしても。
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