民間の立場で原発を推進する福井県原子力平和利用協議会(原平協)敦賀支部は28日夜、高速増殖炉もんじゅに関する講演会を同県敦賀市のきらめきみなと館で開いた。講師の奈良林直・北海道大大学院特任教授(原子炉工学)は「敦賀に(次段階炉の)『シンもんじゅ』を建設してほしい。そのためにもんじゅをしっかりと動かし、貴重なデータを得るべきだ」と述べた。
講演会は、政府がもんじゅの廃炉を前提に抜本的な見直しを進めていることを受け、専門家の意見を聴こうと開いた。約250人が聴講した。
奈良林氏は、政府がもんじゅの代替案として検討する設計段階のフランス高速炉実証炉「ASTRID(アストリッド)」での共同研究について、アストリッドの炉型は地震に弱く、日本で導入する場合に3次元の免震装置が開発されていないと指摘。「アストリッドにお金をつぎ込むぐらいなら、早く次のシンもんじゅの計画を進めるべきだ」と強調した。
もんじゅの廃炉議論に関しては「ナトリウムを扱う高度な技術が絶えてしまうと、次の高速炉が造れない」と述べた。
原平協は2日、もんじゅの研究開発を全うすることなどを求める陳情を国に行う予定。