原油先物 一時3万6000円台に ことし最高値
1日の東京商品取引所は、OPEC=石油輸出国機構が減産で最終合意したことを受けて買い注文が広がり原油の先物価格は、30日の終値より3000円以上値上がりして1キロリットルあたり、一時、3万6000円台をつけて取り引き時間中としてことしの最高値をつけました。
1日の東京商品取引所は原油の先物に買い注文が集まり、取り引きの中心となる来年5月ものの先物価格は、1キロリットルあたり、30日の終値より、3000円以上値上がりして3万6000円台をつけ、ことしの最高値をつけました。原油の先物価格が取り引き時間中に3万6000円台をつけたのは去年11月以来、およそ1年ぶりです。
これはOPECが30日、原油価格を引き上げるために8年ぶりに減産に踏み切ることで最終合意し、原油の供給過剰の状態が改善に向かうという見方が広がったためです。
市場関係者は、「世界最大の原油の輸出国のサウジアラビアは、生産コストが割高なアメリカのシェールオイルの生産の勢いを抑えるためにOPECを通じて原油安を誘導する戦略をとり続けてきたが、自国の財政赤字が深刻化し、戦略の転換を迫られる形になった。今後は、原油価格が上昇した場合にアメリカの生産がどれだけ増えるかが注目される」と話しています。
これはOPECが30日、原油価格を引き上げるために8年ぶりに減産に踏み切ることで最終合意し、原油の供給過剰の状態が改善に向かうという見方が広がったためです。
市場関係者は、「世界最大の原油の輸出国のサウジアラビアは、生産コストが割高なアメリカのシェールオイルの生産の勢いを抑えるためにOPECを通じて原油安を誘導する戦略をとり続けてきたが、自国の財政赤字が深刻化し、戦略の転換を迫られる形になった。今後は、原油価格が上昇した場合にアメリカの生産がどれだけ増えるかが注目される」と話しています。