ロシアのプーチン大統領が30日、モスクワで講演し、米大統領選でのトランプ氏の勝利について「ロ米関係改善のチャンスが生まれると信じたい。両国の国民にとってだけでなく、世界の安定と安全のために重要なことだ」と述べて、対米関係立て直しへの強い意欲を示した。
プーチン氏は講演で、トランプ氏と11月14日に電話した際に「ロ米関係の不満足な現状は正常化しなければならないという考えで一致した」ことを明らかにした。その上で「我々の側はそのための道を行く用意がある」と表明した。シリアやウクライナなど、米ロの意見や利害が対立する問題で、トランプ氏とは折り合いを付けられそうだという期待感がにじむ発言だ。
プーチン氏が2012年に4年ぶりに大統領に復帰した後、米ロ関係はウクライナ危機やシリア内戦を巡って極度に悪化。オバマ米大統領とは、国際会議などで同席した際に比較的短時間会談するだけで、じっくり意見交換する機会が持てない状況が続いている。(モスクワ=駒木明義)
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朝日新聞国際報道部