子どもの頃から大好きなみそ汁が「納豆汁」です。毎回、真っ先に「納豆汁」を2〜3杯食べてしまって、それだけでおなかいっぱいになってしまう感じです。
子どもの頃は、「納豆汁」に入れる納豆をすりつぶす仕事をよく手伝わされました。大きいすり鉢に納豆を入れて、すりこぎ棒ですりつぶすのですが、けっこう苦戦したのを覚えています。ぼーっとしながらただすりこぎ棒を回していると、納豆の粒が、ねばぬるっとしながら延々逃げ続けてなかなかつぶれてくれないのです。はやく仕事を終わらせようと思ったら、まだつぶれていない粒めがけてすりこぎ棒を回したり、時には叩きつぶしたりしないといけません。意外に集中力を要する仕事でした。
今思うと、味そのものも抜群に美味しかったのですが、そうやってすり鉢にすりこぎ棒といった風情ある中で、自分も仕事の一端を担ったからこそ、余計に「納豆汁」好きになったのかもしれません。
そんな「納豆汁」ですが、今、自分で作る時は、すり鉢とすりこぎ棒を使わない簡単バージョンで作っています。ちなみに、今実家では、近所のスーパーに行くと「納豆汁の素」という名前で、もうすりつぶされた納豆が売られているので、それを使うことが多いです。
【作り方と分量(2人分)】
☆「納豆汁の素」の簡単な作り方
①「納豆1パック」を袋に入れて、袋の上からすりこぎ棒などでつぶします。少し、粒々感が残っていても大丈夫です。
②すりつぶしたら、「納豆と同量くらいのみそ」を加えて、袋の上から混ぜ合わせて完成。
この自作の「納豆汁の素」を、ふつうのおみそ汁を作る時に、みそを入れるタイミングで入れたら、「納豆汁」の完成です。入れる時は、あらかじめ小さめのボールなどに「納豆汁の素」と鍋の中のお湯をおたま1杯分くらいをすくって入れて溶いてから加えたほうが、鍋の中でだまにならずにきれいに溶けます。
☆美味しく作るコツは…
煮干しでしっかりだしをとること、具材はお好みで大丈夫ですが、豆腐と油揚げとねぎを入れるととりあえず美味しく仕上がります。あとは、なめこや山菜も入れると、抜群に美味しくなります。2人分につき、納豆1パックくらいの量がちょうどいいようです。