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代表取締役 社長 溝部正太
SHOTA MIZOBE
高齢化社会になり、人口減少が進むと経済が縮小するという常識があります。それは本当でしょうか。確かに、中長期的に若者の人口は減っていきます。しかし、それと呼応するように高齢者人口は増加します。つまり、シニア層のニーズは今後増大するばかりなのです。
例えば今のシニア層の中で、「働きたい」というニーズが増え続けている現実があります。受け入れ企業においても、さまざまな場所でシニア人材へのニーズが高まっています。増加する外国人労働者を教育する人手が足りていません。専門的なスキルを必要とする現場で人手不足が発生しています。シニア層が培ってきた経験やスキルを、社会全体が必要としているのです。
また、高齢者人口の増加に伴い医療の現場でも人手不足が起こっています。そこには、医療系の人材ビジネスのチャンスが眠っています。まさに、高齢者ビジネスに特化した株式会社キャリアにとって、大きなチャンスが巡ってきているのです。
私たちの船出は、決して順風満帆ではありませんでした。創業は2009年です。当時は人材業界が花盛りの時期で、20代?30代の若者層を対象にした人材派遣事業が急成長を遂げていました。そして私も、その渦の中で自らのキャリアをスタートさせました。
当時から業界内では、将来的にシニア層の人材ビジネスが注目されると想定されていました。しかし、思い切って一歩を踏み出す人間がなかなか出てきません。何故なら、成功する保証が何も無かったからです。若さゆえの勢いもあったのでしょう。私は、「それなら自分がやる!」と、シニア層の派遣事業に手を挙げたのです。しかし、初めから上手くいくはずもありません。瞬く間にリーマンショックの波が人材業界を襲います。私はさまざまな人の助けもあり、その中でもなんとかシニア層の人材ビジネスで独立を果たしましたが、苦しい時代が続きました。設立当時は東京と大阪の2拠点のみ、社員は11名。それこそ必死で事業を継続させるために駆け回る日々が続きました。
そうした状況の中で、なぜ私たちが頑張れたのか。もちろん、絶対に成功したいという気持ちがあったことは確かです。ですがもうひとつ、「よりよい高齢化社会を実現させたい」という思いが私たちの支えとなっていました。
当然のことですが、いずれは誰もが高齢者になります。自分たちがシニアと呼ばれる世代になった時に、どこにも仕事がない社会はやはり嫌なんです。医療現場にはたくさんの優秀な人材が溢れていて欲しいです。やがては自分たちに必要となるものならば、今から自分たちの手で作り上げておこう。そして、より良い高齢化社会を実現させようとの思いがあったのです。
幸いにも、新たな仲間との出会いや、景況・社会環境の変化もあり、私たちは事業を軌道に乗せることができました。しかし、その背景にはやはり、「高齢化社会になんとか突破口を見つけたい」という社会全体のニーズも大きく関わっていたのだと思えてなりません。だからこそ私たちは、「自分が高齢者になった時に働けない社会って嫌だ」という単純な思いを胸に、新しい価値観や働き方を社会に提示する事業を行っていきたいと考えているのです。
代表取締役 社長
溝部正太 SHOTA MIZOBE
1981年生。大学卒業後、大手人材派遣会社に入社。20代前半でシニア層の派遣事業部立ち上げを企画し、事業部長となる。
その後リーマンショックの影響などによる紆余曲折を経て、2009年に株式会社キャリアを立ち上げ。シニア層に特化した人材ビジネスで急成長を果たし、全国に支店を展開中。