山田理恵
2016年11月30日22時32分
長崎原爆の被爆者証言の映像を米国の高校や大学の授業で教材として使ってもらおうと、米国人学生が英語のウェブサイトを今秋開設した。企画からは足かけ6年。「日米の平和のかけ橋に」と、証言の文字起こし、映像につける英訳には多くの日本人も協力した。
米国ミシガン州のミシガン大学博士課程に在籍するアレキサンドル・スクリャールさん(28)は2008年、広島、長崎を訪問した。特にキリスト教の影響を強く受けた長崎が原爆で破壊されたことに、歴史の複雑さや皮肉さを実感し、ほかの学生にも知ってほしいと思うようになった。
2年後、友人と2人で再び長崎へ。6週間滞在し、被爆者8人や平和活動家、長崎市長らへのインタビューを映像に収めた。
米国の多くの学校現場では、原…
残り:732文字/全文:1042文字
新着ニュース
おすすめコンテンツ