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【大リーグ】

WBC来春で最後? 米記者が衝撃ツイート

2016年11月30日 紙面から

 WBC、次回が最後!? ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、来年3月に開催される第4回が最後の大会となる可能性が浮上した。28日の米スポーツ専門局ESPNによれば、複数の大会関係者が示唆した。継続される可能性があるとすれば、具体的な金額は不明ながら次回大会で大リーグ機構が満足のいく収益が上がった場合だという。この一報を受け、米放送局CBSスポーツ(電子版)は「悲しいが、予想できた事態だ」と報じるなど、大方の米メディアには“諦めムード”が漂っている。

 かつて「世界一決定戦」と銘打たれたビッグイベントの行く末は、いったいどうなるのだろうか。来年3月に開かれる第4回WBCについて28日、米スポーツ専門局ESPNのモレノ記者は「複数のWBC関係者によれば、大きな収益が上がらない限り、2017年大会が最後になる可能性がある」と衝撃のツイートを配信。これに呼応し、米放送局CBSスポーツも「悲しいが、予想できた事態だ。大リーグは常軌を逸した利益を上げているのかもしれないが、WBCに大金を投じる意思はない」と報じた。

 もし現実となれば、侍ジャパンファンには傷心のビッグニュースだ。日本代表はイチローを中心に2006、09年の第1、2回大会を連覇し、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。一方で、主催者との不協和音は以前から大きく、12年7月は、日本プロ野球選手会が「MLBに偏った収益分配の不平等」などを理由に、いったんはWBC参加のボイコットを決議したこともある。

 これまで大リーグが一貫してスター選手のWBC派遣に消極的だったことも、大会熱をトーンダウンさせる一因だった。次回大会も、既に今季2度目のア・リーグMVPに輝いたトラウト(エンゼルス)らが不参加を表明。米ヤフースポーツは「WBCは国際的な観客へのアピール度は高いが、大リーグファンの興味レベルは同等ではない。大会の優勝に真の名声は伴わなかった」と冷たい論調で報じた。

 WBCは第1回大会から一定の収益を上げていると伝えられているが、大リーグは労力に見合うだけの見返りがないと判断したのだろうか。このまま、世界中の野球ファンの願いは踏みにじられるのか−。

 

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