心と量でアタック バレー元代表・熊田さん、妻と中央林間の居酒屋切り盛り
- グルメ|神奈川新聞|
- 公開:2014/11/10 03:00 更新:2015/12/12 16:32
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会心の味付けに思わず熊田さんはにんまり=大和市の「熊の隠れ家」
元バレーボール日本代表のエース熊田康則さん(51)が大和市の中央林間駅近くで妻と二人三脚で居酒屋を切り盛りしている。開店から1年8カ月。「うちは体育会系。味よりも量」と語る気さくな人柄にひかれ、バレー関係者やファンも集う。
メニューは肉じゃがやコロッケ、ジャコサラダなど家庭料理が中心。熊田さんが下準備し、調理師免許を持つ妻の定和子(さわこ)さん(52)が味付けの最終関門だ。2013年2月に開店。地元の呑(の)んべえだけでなく、かつてのチームメート、コーチ時代の教え子、往年のファンが足を運ぶ。
熊田さんは現役時代は川合俊一さんらと「ビッグ3」との異名をとった人気アタッカー。法政大学卒業後に富士フイルムに入社。ソウル五輪に出場した。
現役引退後は同社の営業マンに転じる一方、都内の名門・八王子実践高校でコーチを務めた。現在は県内有数の強豪小学生チーム「サムライレジェンド」(座間市)の総監督だ。
11年9月に同社を早期退職。当初は高校や大学の指導者の道を考えたが、すぐには空きがない。もともと料理好きだったこともあり、居酒屋「熊の隠れ家」を開くことにした。「1年以上、よくもった。常連さんも増えてきてくれた」と手応えを感じている熊田さん。
飲食業は転職したバレーの先輩や友人に相談し始めた。「今の自分は応援してくれたファンのおかげ。恩返しの気持ちを込めて、おもてなししたい」
【神奈川新聞】