トランプ次期大統領「国旗燃やせば罰」で物議

トランプ次期大統領「国旗燃やせば罰」で物議
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アメリカのトランプ次期大統領は、国旗を燃やす抗議行動について、市民権の剥奪など罰を科すべきだと主張し、これに対してオバマ政権などから言論の自由を尊重すべきだといった指摘が出るなど物議を醸しています。
トランプ次期大統領は29日、ツイッターに「国旗を燃やすことは許されるべきでない。国旗を燃やせば市民権剥奪や刑務所行きだ」と書き込み、国旗を燃やす抗議行動について罰を科すべきだと主張しました。

トランプ氏は、こうした書き込みを行った理由について明らかにしていませんが、大統領選挙で自身が勝利したことに抗議して国旗を燃やす人がいたことが念頭にあるものと見られます。

ただ、アメリカメディアによりますと、国旗を燃やす行為は1990年などに連邦最高裁判所で、憲法が保障する言論の自由のもと、守られる権利と判断されているということです。

このため、ホワイトハウスのアーネスト報道官は、記者会見で「私も含め大多数のアメリカ国民が国旗を燃やすことは無礼だと感じるが、われわれは憲法上の権利を守る責任がある」と述べました。

さらに、共和党の幹部からも言論の自由を尊重すべきだといった指摘が出るなど、トランプ氏の主張が物議を醸しています。