29日、ウクライナのチェルノブイリ原発の4号機を覆う新しいシェルター=タス共同
ウクライナのチェルノブイリ原発で29日、30年前に事故を起こした4号機を覆う巨大な鋼鉄製シェルターの設置が完了し、同国のポロシェンコ大統領らが参加して式典が開かれた。放射性物質を封印し、飛散を防ぐのが目的。耐用年数は100年で、約15億ユーロ(約1780億円)もの巨費が国際支援により投じられた。
今後はシェルター内部で4号機を解体し、溶けた核燃料を取り出す最も困難な作業に移るが、さらに膨大な資金が必要になる。ウクライナ経済は危機に陥っており、事故処理の完了は全く見通せない。(共同)