パク大統領の弾劾議案 辞意表明で来月2日の採決困難に
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韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領が国民に向けた談話で、任期満了を待たずに与野党の決定を受けて辞任する意向を表明したことで、大統領の弾劾を求める議案は、野党側が目指してきた来月2日の採決が難しくなり、野党3党の代表らは、30日午前に会談し、今後の対応を話し合うことにしています。
韓国のパク・クネ大統領は29日、長年の知人や側近らをめぐる一連の事件が明らかになってから3回目となる国民向けの談話を発表しました。
この中でパク大統領は、「大統領職の任期の短縮を含めた進退について国会の決定に任せる。与野党が議論して国政の混乱と空白を最小化し、安定して政権を移譲できる方策を作ってくれるのであれば、それに従って大統領職から退く」と述べ、再来年2月の任期満了を待たずに今後の与野党の決定を受けて辞任する意向を表明しました。
これについて野党側は、「談話には誠実さがない」などと批判し、当初の予定どおり、来月2日の国会本会議で大統領の弾劾を求める議案を採決することを目指すとしました。しかし、議案が可決されるかどうかの鍵を握る与党の非主流派は、いったん、来月9日の国会会期末までに与野党が大統領の辞意表明について協議すべきだという考えを示しました。
こうしたことから、来月2日の採決は難しくなり、野党3党は、29日に予定していた議案の取りまとめを見送って、30日の午前、各党の代表らが会談し、今後の対応を話し合うことにしています。与党の非主流派は、弾劾に同調することを撤回したわけではなく、「与野党の当面の話し合いがまとまらなければ、弾劾を求める議案を来月9日に採決することを検討すべきだ」という立場です。
このため、野党3党は与党側の意向を尊重し、パク大統領の談話に沿って「名誉ある退陣」に向けた協議に応じるのか、それとも、そうした協議を拒み、あくまで弾劾を推進することで与党の非主流派に改めて賛同を求めるのか、ぎりぎりの判断を迫られています。
この中でパク大統領は、「大統領職の任期の短縮を含めた進退について国会の決定に任せる。与野党が議論して国政の混乱と空白を最小化し、安定して政権を移譲できる方策を作ってくれるのであれば、それに従って大統領職から退く」と述べ、再来年2月の任期満了を待たずに今後の与野党の決定を受けて辞任する意向を表明しました。
これについて野党側は、「談話には誠実さがない」などと批判し、当初の予定どおり、来月2日の国会本会議で大統領の弾劾を求める議案を採決することを目指すとしました。しかし、議案が可決されるかどうかの鍵を握る与党の非主流派は、いったん、来月9日の国会会期末までに与野党が大統領の辞意表明について協議すべきだという考えを示しました。
こうしたことから、来月2日の採決は難しくなり、野党3党は、29日に予定していた議案の取りまとめを見送って、30日の午前、各党の代表らが会談し、今後の対応を話し合うことにしています。与党の非主流派は、弾劾に同調することを撤回したわけではなく、「与野党の当面の話し合いがまとまらなければ、弾劾を求める議案を来月9日に採決することを検討すべきだ」という立場です。
このため、野党3党は与党側の意向を尊重し、パク大統領の談話に沿って「名誉ある退陣」に向けた協議に応じるのか、それとも、そうした協議を拒み、あくまで弾劾を推進することで与党の非主流派に改めて賛同を求めるのか、ぎりぎりの判断を迫られています。
米報道官「今後も強固な同盟関係続く」
パク大統領が辞任の意向を表明したことについて、アメリカ・ホワイトハウスのアーネスト報道官は29日、記者会見で「今、韓国国内では複雑な政治状況がある」と指摘し、内政問題として情勢を注視する姿勢を示しました。
一方で、アーネスト報道官は、「アメリカと韓国はさまざまな政権のもと何十年にもわたる緊密な同盟国であり、今後も強固な同盟関係が続く」と述べ、パク大統領が辞任したとしても米韓関係に影響はないと強調しました。
一方で、アーネスト報道官は、「アメリカと韓国はさまざまな政権のもと何十年にもわたる緊密な同盟国であり、今後も強固な同盟関係が続く」と述べ、パク大統領が辞任したとしても米韓関係に影響はないと強調しました。