山車が登場する33の祭り 今夜にもユネスコ無形文化遺産に

世界各地の伝統文化などを保護するユネスコ=国連教育科学文化機関の無形文化遺産の登録審議が30日に始まり、日本の「山・鉾・屋台行事」は、早ければ日本時間の30日夜にも無形文化遺産に決まる見通しです。
ユネスコの無形文化遺産は、地域の歴史や風習に根ざした世界各地の伝統文化や芸能を保護していこうというもので、ことしの登録審議はエチオピアの首都アディスアベバで、日本時間の30日午後始まります。

ことしは、インドのヨガやベルギーのビール文化など各国が提案した37件が、国名のアルファベット順で審議されます。このうち日本からは、京都府の「京都祇園祭の山鉾行事」や、青森県の「八戸三社大祭の山車行事」、熊本県の「八代妙見祭の神幸行事」など山車が登場する全国の33の祭りが一括して提案されています。

ユネスコが設置した専門家などによる評価機関は先月、これらの祭りを登録にふさわしいと勧告していて、これまで勧告が覆された例はないことから、早ければ日本時間の30日夜にも無形文化遺産への登録が決まる見通しです。

ユネスコの無形文化遺産には、日本からこれまでに歌舞伎や和食など22件が登録されています。